夏に福袋を販売する店舗が増えている。そもそもアパレル業界が、夏物の在庫処分を目的に販売したのが始まりと言われている。その後、コメダ珈琲店などの飲食業界が「サマーバッグ」を販売するようになった。だが、まだ「夏の福袋」の認知度は低い。はたして、お正月の福袋のような季節のイベントとして定着するだろうか。
創作品モール「あるる」は、20歳〜60歳の男女400人を対象に、夏の福袋に関するアンケート調査を実施した。それによると、夏の福袋のことを、このアンケートで初めて知った、つまり知らなかった人が68.3パーセントだった。購入したことがある人は8.8パーセントと非常に少数だ。

夏の福袋を買いたいかと尋ねると、「とても購入したい」が6.8パーセント、「やや購入したい」が22.8パーセントで、あわせても3割弱。あまり人気がないが、実際に購入したことがある8.8パーセントに比べると約3倍の人に購入意欲があると解釈できる。そのことから、認知が広がることで購入につながる余地があると、あるるは考えている。

これが夏のイベントとして定着するかどうかを聞くと、「定着する」、「やや定着する」があわせて34.1パーセントと、これもまた厳しい。お正月と違い、夏は物が売れない季節とされている。そこに在庫処分をかねて、話題性のある福袋で人を呼び込めれば、売り手側には願ったり叶ったりの合理的なイベントとなる。なんとか夏の目玉商品として定着させたいところだろうが、消費者はじつに冷ややかだ。

もし夏の福袋を買うとしたら、どんなものを期待するかを尋ねると、もっとも多かったのが「通常よりお得」であることだった。続いて、中身がある程度わかること、人気商品が入っていること、夏限定の商品が入っていることなどとなった。これらの要望は、お正月の福袋でもよく聞かれる。買ってよかったと思えないものは、お正月の福袋であっても欲しくないということだ。
さて、そんな夏の福袋を定着させるにはどうしたらいいのか。まずは認知度を高め、そのうえでお得感と安心感を伝えることが重要だとあるるは指摘する。
調査では、福袋と聞いて思い浮かぶ季節も聞いている。それによると、「お正月」と答えた人が79.5パーセント、「夏」と答えた人はわずか1.8パーセントだった。もう日本人の頭から福袋イコールお正月というイメージをリセットすることは不可能だろう。そうなれば、夏らしくてウケがいい、お得感と安心感のある新たなネーミングを考えるのも一案だろう。これが定着して、夏の買い物に楽しみが増えるなら、喜ばない消費者はいないはずだ。
出典:創作品モール「あるる」 夏の福袋「初めて知った」が68.3%。購入意向は約3割、定着にはまだ時間が必要か



