オーダーメイドと聞くと、まず思い浮かぶのがスーツやジャケットなどのテーラードウェアではないだろうか。だが、この度グローブ・トロッターが神戸にオープンした新店舗でオーダーを承るのは、この世でただひとつのトラベルケース。それは自分だけのこだわりを完璧に満たし、旅路を共にすることで人生をより豊かなものとしてくれる、まさしく伴侶となるトラベルケースである。
モノにこだわる趣味人は、突き詰めるとモノを収めるケースにまでこだわるものだ。なぜなら、現物を護ることに加え、何より美しく収納することがさらなる満足感を与えてくれるからだ。そして、そんなこだわりの趣味人が行き着くのが、英国の老舗ラゲッジブランドであるグローブ・トロッターのトラベルケースである。
英国出身のデヴィッド・ネルケンにより、グローブ・トロッターは1897年ドイツのザクセンにて創業した。同社が着目したのは、木材繊維を原料とする原紙を14層重ね、圧縮して特殊な溶液に浸す、“加硫(ヴァルカナイズ)”という工程を経て生産されるヴァルカン・ファイバー。1901年には同社が特許を取得した、そんな当時の先進素材を用いたトラベルケースは、非常に軽量かつ耐久性に優れており、まだ旅の主役が鉄道だった時代、ビジネスマンや旅行者の間で大好評を博した。1930年には拠点を英国に移し、エリザベス二世女王からもケースを受注。1953年にはかのエドモンド・ヒラリー卿のエベレスト初登頂時にも用いられ、1960年には英国海外航空(現・ブリティッシュ・エアウェイズ)の公式装備品に採用されるなど、英国を代表するラゲッジブランドとして不動の地位を築いた。

そんなグローブ・トロッターには、「ビスポーク」のサービスがあるのをご存知だろうか。“Bespoke”とは“Be Spoke(対話する)”を語源とする言葉であり、文字通り対話を重ねながら進めるオーダーサービスのこと。グローブ・トロッターのビスポークも、現在国内でフルオーダーが可能なビスポークラウンジを併設する唯一の店舗「グローブ・トロッター 神戸店」のスタッフと対話しながら、理想のケースを具現化していく。



