次の一手はどこにあるか
━━半導体事業は、深紫外レーザで世界シェア30%超、単結晶では95%超とのことです。次のブレイクスルーは、既存の強みの深掘り(フォトマスク検査・微細加工など)と、量子・データセンターのような新市場開拓、どちらに重心がありますか。
竹内 どちらか一方に重心を置くというよりは、双方を同時に重要視して進めております。
当社は既存事業と新規事業を対立するものとは考えておらず、それぞれ異なる役割を担うものと位置づけています。既存の半導体分野では、深紫外レーザや単結晶といった当社の強みをさらに深掘りし、安定的な収益基盤の拡大を図ります。
一方で、量子、データセンター、光電融合といった新領域については、将来の成長ドライバーとして積極的に投資を進めています。
既存事業で安定的な収益を創出しながら、その収益を次の成長分野へ投資することで、持続的な成長サイクルを構築していく考えです。
したがって、次のブレイクスルーは既存事業の深掘りか新市場開拓かの二者択一ではなく、既存事業の強みを生かしながら新市場を開拓していく、その両輪から生まれると考えています。
━━データセンター内の超高速光通信ネットワークを支える光部品の中心となる光学用磁性材料・デバイス「ファラデー回転子」について、御社は決して最初に手掛けた会社ではなく、信越化学さんなど大手もいる中で、後発でも伸びているのは、どこが差別化できているのですか?
古川 現時点では、まだ決定的な差別化ができているわけではありません。先行メーカーもいますし、市場自体が急激に伸びている段階です。当社もその成長市場の中でシェアを獲得していますが、勝負はむしろ次の世代だと思っています。ただ、私たちは材料メーカーでもありますので、そこは強みだと思っています。今の世代では市場の立ち上がりに合わせて実績を積み上げ、次の世代になったときに材料技術を生かした差別化を実現したいと考えています。だから、本当の勝負はむしろこれからだと思っています。


