ビジネス

2015.11.23

「スター・ウォーズ」に学ぶリーダーの在り方

Mopic / Shutterstock

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開まで、いよいよ1か月を切った。言うまでもなくタイトルの「フォース」とは、銀河系の自由と正義を守るジェダイ騎士たちが操る神秘のエネルギーのこと。戦士であると同時に哲学者であり指導者でもあるジェダイの考え方には、ビジネスリーダーが学ぶべき教訓も多く含まれている。『スター・ウォーズ』シリーズのおさらいも兼ねて、彼らの格言を紹介しよう。
 
損失を恐れるな
不吉な夢を見て不安にかられたアナキン・スカイウォーカーに対して、ジェダイマスターのヨーダは「Train yourself to let go of everything you fear to lose」(自らの心を鍛え、失うことへの恐れを取り払え)と説いた。
 
人間は利益を得るよりも損失を避けることを優先する傾向がある。実際、多くの人は10ドルを手に入れたい気持ちよりも10ドルを失いたくない気持ちの方が強い。だが、失うことを恐れている限り、大きな利益を挙げることは不可能だ。まずはこの不安を克服しよう。
 
成功をイメージして物事に取り組め
ヨーダはまた、弟子のルーク・スカイウォーカーが課せられた難題について「トライしてみるよ」と言った際、「Do. Or do not. There is no try」(やるか、やらぬかだ。トライなど要らん)」とたしなめている。
 
ビジネスにおいて、勝つつもりで挑むことは大切だ。心理学者のスコット・カウフマンも多くの事例をもとに「失敗を念頭に置いて取り組むとパフォーマンスは急落し、成功を念頭において取り組むとパフォーマンスが向上する」と述べている。
 
目の前の現実に集中せよ
クワイ=ガン・ジンは、若き日のオビ=ワン・ケノービが銀河共和国の先行きを危惧していることに対し、こう言った。「Don’t center on your anxieties, Obi-Wan. Keep your concentration here and now where it belongs」(不安に惑わされるな、オビ=ワン。今、この瞬間に意識を集中させるんだ)。
 
未来への不安や、日常の雑多な出来事に気を取られ、時間を無駄に過ごしてしまう経験は誰にでもある。しかし、大事なのは目の前の仕事をやり遂げることだと、肝に銘じよう。
 
本能に従え
新しい分野に挑戦する時や、初めてチームリーダーになった時など、参考になる前例がないこともあるだろう。そんな場合には、ライトセーバーを訓練中のルークにオビ=ワン・ケノービが授けたアドバイス「Let go your conscious self and act on instinct」(本能に従え。感じるままに動くんだ)を思い出そう。これまで学んだことはすべて、新たな飛躍に必要な力になるのだ。
 
May the Force be with you.――フォースと共にあらんことを。

編集=海田恭子

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