2.「ASAP」は便利なようで、実は不親切
「いつまでに必要?」と聞かれて、
✕ ASAP
「できるだけ早く(=as soon as possible)」の意味ですが、今日中なのか翌日でもいいのか曖昧です。また「急げ」と言外に強く要求している印象にもなり、相手に強いプレッシャーを与えます。「そんなに親しくない社会的・心理的距離のある相手に略語で急げと言う?」というのが本音です。
〇 Sometime this afternoon would be great.(今日の午後のどこかでいただけるとありがたいです)
ポイントは、配慮や遠慮を表す“would”を使うこと。そして「いつまでに」という一言を入れることです。それだけで、ASAPよりもずっとプロフェッショナルな印象になります。急ぐ事情があるなら“We're on a tight timeline, so sooner today would really help.”(きついスケジュールなので今日早めにいただけると本当に助かります)、明確に伝えるなら“By 3 PM today would be ideal.”(今日午後三時までが理想です)。
3.「アドバイスをください」が指示に聞こえる
契約書のドラフトを送ってもらい、相手側に意見を求めたいと思ったとしましょう。その時、
✕ Please give me some advice.
と言ったとしたら、カジュアルな関係ならまだしも、ビジネスではストレートで命令調に聞こえます。「また日本人は“Please...”か……」「指示されてる感じ」。ここでも“Please”は助けてくれません。
〇 I would welcome your thoughts on this.(この件についてご意見をいただけますと幸いです)
このように意見を「歓迎する」という形にすることで、開かれた印象を与えます。一般的な依頼なら“Could you give me some advice?”(ご意見をいただけますか?) Couldがつくことで可能ならという意味合いが加味され強要感がなくなります。


