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暮らし

2026.08.04 17:00

有能な人ほど注意、「成功体験」は頭脳を徐々に鈍らせていく

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関連する研究も同様の結論を示している。答えを教わる前に推測することについて数十年にわたる研究をレビューし、学術誌『Educational Psychology Review』に2023年に掲載された研究では、最初に間違え、その後に正解を見るという「誤りを伴う生成」は、後から正解が示される限り、最初から答えを教えられるよりも概して優れていることがわかった。まだ学習していない内容について先にテストを受けることすらその後の学習効果を高めるようだ。

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この傾向は極めて一貫しているため、頭の運動という考え方を再定義することができる。苦労は学習の代償ではない。苦労こそが学習を生み出す仕組みなのだ。

これにより、クロスワードパズルに関するアドバイスの価値は変わる。得意なパズルを解くことは頭を使うものではあるが、知性を高める活動ではない。重要なのは、忙しく頭を働かせていることではなく、間違える可能性のある状況に身を置くことのようだ。結果が本当に不確かで、確立された手法が通用しないようなことに挑戦することだ。

問うべきは「未知の有無」

だからといって、確立された手法が敵になるわけではない。それこそが専門性の本質だ。診察のたびに第一原理からすべてを推論する医師は同僚より頭が切れるわけではない。診察に時間がかかり、能力も低いだけだ。効果的な手法を自在に使えることこそ、真に新しいことに注意を向ける余裕を生み出す。すべてを毎回導き直すことは鋭さではなく、不能に陥ることだ。

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つまり、問うべきなのは蓄積された解決策に頼るかどうかではない。ある1週間の中に、まだ「わからないこと」を必要とする場面があるかどうかだ。自分が最も経験の浅い人になる場面があるのか、普段取っている方法では対応できない問題があるのか、暗記した内容をただ繰り返すのではなく自ら論理を組み立てなければならない議論があるのかということだ。

多くの有能な人にとって、率直な答えは「ない」であり、それが長年続いている。何かを決断した結果ではなく、能力が日常的に蓄積された結果としてそうなっているのだ。

使わないことで鈍った頭は、少なくとも本人にも鈍く感じられる。実証済みの手で動く頭は鋭く、機敏で、努力がいらないように感じられる。流暢さと思考は自分の中で同じもののように感じられるからだ。ただ、実際に頭脳を鋭く保つのに貢献しているのはそのうちの1つだけだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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