資産運用

2026.08.02 10:00

25年で数千万円の差も、「ほったらかし投資」で一番大切なこと

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メリルは、2007年に10万ドルで始めたという仮定で株式ポートフォリオのシミュレーションを行っている。相場が底を打ったときに株式を売却し、その後ずっと現金で保有し続けた投資家の資産は、現在では6万4000ドル(約1000万円)にとどまる。一方、底値で売却したものの1年後に再び株式市場へ戻った投資家の資産は、44万5000ドル(約7000万円)になっている。そして、一度も株式を売却せず、保有し続けた辛抱強い投資家の資産は、現在では76万6000ドル(約1億2000万円)にまで増えている。

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S&P500の1930年以来のリターンは3万5000%近くに達する。だが、各10年間で最も値上がりした10日を除外するだけで、リターンは133%にまで低下してしまう。

規律は才能にまさる

心強い知らせも届いている。米国人は、市場にとどまり続けることが上手になってきているようなのだ。その方法は実に地味なものである。

米資産運用会社フィデリティ・インベストメンツによると、確定拠出型の年金制度「401k」と「403b」は2026年第1四半期、企業・団体側の拠出分と従業員側の拠出分を合わせた貯蓄率が過去最高を記録した。とりわけ、従業員側の平均拠出率は過去最高の9.6%に上昇した。加入者の5人に1人近く(18%)が貯蓄率を引き上げており、大半は自動引き上げによるものだった。資産配分を変更した人は5.7%しかいなかった。

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筆者はこれこそ成功の方程式だと考えている。つまり──

・積み立ては自動で行う
・配当や分配金の再投資も自動で行う
・資産配分にはむやみに手を加えない

ウォールストリート・ジャーナル紙は最近、米会員制量販店大手コストコの仕組みを取り上げている。筆者の経営する投資運用会社USグローバル・インベスターズのお気に入りの銘柄でもある同社では、数千人以上の時給制従業員が401k口座で100万ドル以上の資産を築いている。これはひとつには、従業員側の拠出の有無にかかわらず、会社側が拠出してくれる積立制度があるおかげだ。彼らや、同じ記事のなかで紹介されている、同様の恩恵にあずかっている他社の従業員は、誰ひとりとして個別銘柄を選んで成功した投資家ではない。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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