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テクノロジー、eコマース担当ライター。

Mila Supinskaya / Shutterstock

「2016年は、消費者向けドローン市場にとって決定的な年になる」と業界トップクラスのメーカーの経営者は話す。
パロット社のCEO、Henri Seydouxは新製品「Bebop 2 drone」のローンチ前日、「来年はドローンメーカーにとって、血みどろの12ヶ月間になるだろう」と予言した。競争激化によって製品がコモディティ化するのは業界の常であり、体力のないメーカーは潰れるしかない。

「多くの企業が似たような製品を販売し、競争激化に拍車をかけている」とSeydouxはフォーブスとのインタビューで語った。ドローン市場では、資本力のある大手企業が製品価格を引き下げてシェア拡大を図り、弱者が自然淘汰される。

Seydouxが1994年にパリで創業したパロットは、音声認識ソフトのメーカーとして出発。その後スピーカーなどハードウェアのデザインに手を広げた。こうした経験から、Seydouxは特定の製品を販売しているだけでは、成長に限界が訪れることを理解している。彼は製品がすぐに模倣され、追い越された事例として、ガーミンのカーナビや、ノキアの初期の携帯電話を挙げる。「ハードウェアを作って利益を上げるのは、決して長続きしない」

ドローン市場の売上高で中国の DJI に次ぐ2位のパロットは長年、他社との差別化を模索してきた。競合のDJIや3D Roboticsのドローンには、1,000ドルを超える製品もあるが、パロットはその半額程度の玩具的ドローンに注力している。最新モデル「Bebop 2」は、重量500gの軽量クアッドコプターで、航続時間は25分。内蔵カメラと専用ソフトウェアにより、飛行ルートを設定して自律飛行させることが可能だ。

「ユーザーが手軽に使える製品を作りたかった」と話すSeydouxは、11月17日、サンフランシスコのイベントで550ドルのBebop 2を発表した。「例えば、お兄ちゃんからドローンを借りた弟が、練習なしで飛ばすことができるくらい簡単にね」

しかし、廉価版ドローンの市場も脅威に晒されている。Seydoux は競合としてGoProを挙げる。GoProのニコラス・ウッドマンCEOは、2016年までにクアッドコプターを製造することを既に約束している。Seydoux は、GoProがBebopに近い価格の製品を投入する可能性があるとし、ローンチされれば大きな脅威となると懸念している。
「GoProにとって、カメラ以外の製品に進出することはとても重要だ。彼らには素晴らしいブランドとマーケティングノウハウがある。それでも、ドローン市場でどれだけのシェアを獲得できるかは未知数だ」とSeydouxは言う。

パロットがドローン業界で勝ち残るためには、こうした新規参入者との競争に耐えることが重要だ。一部では「おもちゃレベルの製品」と揶揄されながらも、ローエンド製品に特化したことで他社から恐れられるビジネスモデルを作り上げた。ドローン事業の売上高は、昨年8,300万ユーロ(約109億円)に達し、パロット社の売上高の57%を占めている。ちなみに、最大手DJIは、2014年の売上高が5億ドル(約600億円)で、2015年には倍増する見込みだ。

Seydouxは自社より遥かに巨大なDJIを「素晴らしい会社」と呼ぶ。DJI創業者のフランク・ワンとは少なくとも年に一回、中国の深圳で会い、ドローン規制などについて協議している。二人は「Small UAV Coalition」というロビー団体を結成し、ドローン活用の推進を議員らに働きかけている。
「我々がいるような小さな業界では、競争相手と仲良くやるのが望ましいんだ」とSeydouxは話す。

編集=上田裕資

 

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