コールド・ハードウェア・ウォレット(オフラインで秘密鍵を保管する端末)の「Coldcard(コールドカード)」の不具合を突いた攻撃により、594BTC、当時約3800万ドル(約59億6600万円相当。1ドル=157円換算)が流出した。ビットコインおよび暗号資産の保有者たちは動揺している。
攻撃が発覚してからの数時間でビットコイン価格は下落したが、重要な下値支持線(サポートレベル)である6万ドルを上回っている。しかし現在、この攻撃の報道がビットコイン価格をさらに押し下げ、6月末に記録した5万8000ドルの水準を割り込む急落を招くのではないかとの懸念が広がっている。
25分間で594BTC、約500のColdcardウォレットから盗難
米国時間7月30日夜、約500個のColdcardハードウェア・ウォレットから594BTCが短時間で盗まれたとの報道が広がり、ビットコインおよび暗号資産コミュニティにパニックが走った。所有者はいずれも安全だと考えていた。
攻撃者は、25分ほどの間にビットコインを流出させた。主に単一署名(シングルシグ。送金に1つの署名しか必要としない)方式を使っていたColdcard関連のウォレットから資金を引き出した。原因は、本来なら精巧なハードウェア乱数生成器で作られるはずのシード(資金を動かす鍵の基になる秘密の単語列。復元フレーズ)が、チップに刻まれた識別番号やタイマー値を種にしたソフトウェア方式で生成されていたという不具合にある。外部から推測できる状態だったという。



