暗号資産

2026.08.01 13:00

「25分間で594BTC」59億円超のビットコインが盗難、ハードウェア・ウォレットに大規模攻撃

Photo by Costfoto/NurPhoto via Getty Images

開発元はシードを作り直して資金を移すよう呼びかけ

Coldcardは、カナダのCoinkite(コインカイト)が開発したビットコイン専用のハードウェア・ウォレットだ。Coldcardには複数のモデルがあり、現行はMk4、Mk5、Qの3機種で、Mk3は旧世代製品にあたる。秘密鍵をオフラインで保管し、2つのセキュア・エレメント(二重の安全性の高い半導体チップ)を使用し、インターネットから完全に隔離された環境(エアギャップ)でのトランザクション署名をサポートしている。

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Coinkiteの開発者はブログ投稿で、「万全を期すため、Coinkiteは、Mk3のバージョン4.0.1(2021年3月)、またはそれ以降のバージョンでシードを生成したすべてのユーザーに対し、資金がリスクにさらされている可能性があると警告している」と述べた。修正版より前のMk4、Mk5、Qで作られたシードも影響を受けるとし、こちらは深刻さでMk3に及ばないものの、なお重大だと説明している。

開発者はさらに、「我々は今日までこの不具合を把握していなかった」と述べ、ユーザーに対し「冷静に対処し、すべてのステップを確認」した上で、資金を新しいウォレットに移すよう助言した。「ファームウェアを更新しても、影響を受けたファームウェアによって生成されたシードは修復されない。新しいシードを生成し、資金を新しいウォレットへ移行する必要がある。新しい鍵に移行する際は、冷静かつ慎重に行うべきだ。ウォレット移行を急ぐことは、対処しようとしている問題よりも差し迫ったリスクを生む可能性がある」。

シードを別のウォレットへ移していても危険性は消えない

脅威はColdcard以外のハードウェア・ウォレットにも広がっている。ウォレットには、他の機器で作ったシードを取り込む機能があるからだ。

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ジャック・ドーシー率いるBlockのセキュリティ研究者は、ブログ投稿で、「脆弱性のあるColdcardで生成されたシードを取り出し(エクスポート)、別のウォレットに移した場合、その安全でないシードは依然として影響を受ける」と指摘した。

AIの普及が攻撃を増やすのではないかとの懸念

今回の攻撃は、AI(人工知能)ツールが広く使われるようになったことで、ビットコインや暗号資産のソフトウェアを狙う攻撃の件数が膨らむのではないかという恐れを煽ることになった。

例えば、暗号資産懐疑派として知られる、ハンドルネーム「@Pledditor」を使う匿名のオンチェーン・アナリストだ。「脆弱性を突くエクスプロイト(攻撃用プログラム)が公開され、世間の注目が集まっている。そして、誰もが最先端のLLMにアクセスできる状態だ」と投稿した。「今や何十ものハッキングチームがこの脆弱性を悪用する方法を研究していることだろう。時間との戦いだ」。

著名なウェブサイト「Bitcoin.org」の共同所有者兼管理者であり、Cobra(コブラ)という匿名を使用するXユーザーは、「Coldcardから資金が流出している今回の事態にAIが関与しているという、非常に不吉な予感がする」と投稿した。その結果、ビットコイン価格が6万ドルを割り込んで暴落しかねないと付け加えた。

Cobraは「メディアがこれを取り上げれば、5万8000ドルまで下がるだろう」と投稿した。

forbes.com 原文

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