健康

2026.08.01 11:00

タンパク質の摂りすぎで「老化が加速」する可能性、運動不足の人は今すぐ見直しを 研究

Kevin Carter/Getty Images

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米国時間7月31日に発表された350件以上の科学研究を対象としたレビュー記事によると、スーパーマーケットなどでタンパク質強化食品の選択肢が急増している現状は、追加の摂取を必要とせず、運動不足なライフスタイルを送る多くの米国人の健康を害している可能性があることがわかった。

学術誌『Cell Press Blue』に掲載されたこのレビュー記事は、タンパク質の摂取量を増やすのではなく減らすことで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性があると結論づけている。

本論文の筆頭著者である米ウィスコンシン大学マディソン校のダドリー・ラミング教授は声明の中で、「大半の人は比較的運動不足であるため、実際には必要以上のタンパク質を摂取している可能性が高く、それが健康に悪影響を及ぼしている可能性がある」と述べている。

本レビューは、タンパク質摂取を控えることで分泌が促されるホルモン「線維芽細胞増殖因子21(FGF21)」に着目している。このホルモンにはエネルギー代謝を高め、血糖値をコントロールし、炎症を抑える働きがある。

同レビュー記事によると、高タンパク食品に含まれるメチオニンやイソロイシン、バリンなどのアミノ酸は、成長経路(増殖シグナル伝達経路)を活性化させる。これが肥満や炎症、その他の加齢に関連する疾患のリスクを高める要因になるという。

ロバート・F・ケネディ・ジュニア厚生長官の下で策定された米国の食事ガイドラインでは、体重1キログラムあたり1.2〜1.6グラムという、従来のほぼ2倍に相当する1日のタンパク質摂取量が推奨されている。

平均的な米国人男性が1日に摂取するタンパク質の量は約100グラムであり、これはトランプ政権によって基準が引き上げられる前の推奨上限のおよそ2倍にあたる。

ヒトを対象とした臨床試験では、総摂取カロリーが増えた場合でも、タンパク質の摂取量を減らした人の方が体重や体脂肪が減少し、空腹時の血糖値も改善したことが判明している。ただし、運動をする人については、運動によって余分なアミノ酸が疾患に関連する経路ではなく筋肉へと送られる。そのため、日常的に運動を行うアスリートはタンパク質の過剰摂取によるリスクを免れている可能性があると、ラミングは指摘する。また、タンパク質の推奨摂取量は単に年齢だけでなく、「その人にどれだけの運動習慣があるかに基づくべきである」とも付け加えた。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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