暗号資産

2026.08.01 10:00

ビットコイン、3週間ぶりの安値──ストラテジーが最大約7850億円の売却示唆

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米国時間7月31日、暗号資産の筆頭であるビットコインの価格がここ数週間における最低水準まで下落した。ビットコインの機関投資家としては世界最大の保有量を誇るストラテジーが、市場予想を下回る決算報告の中で最大50億ドル(約7850億円。1ドル=157円換算)相当の暗号資産の売却計画を発表したことが背景にある。

最大約7850億円の売却協議が、ビットコインとストラテジー株を直撃

7月31日午後の時点でビットコイン価格は3.1%安の約6万2702ドルをつけた。同日早朝には一時6万2498ドルまで値を下げる場面もあったが、これは7月9日以来の安値となる。

この下落は、ストラテジーが7月30日に発表した四半期決算を受けたものだ。同社の売上高は1億2240万ドル(約192億円)となり、市場予想の1億2290万ドル(約193億円)をわずかに下回った。さらに、フォン・レCEOが決算説明会において、最大50億ドル(約7850億円)のビットコインを売却する計画について社内で協議したと明かしたことが下落の引き金となった。

現金準備の積み増しと自社株買いを売却資金で支える計画

レは、ビットコインの売却によって手元資金を積み増し、自社株買いの資金に充てる可能性があるとして、売却は「会社にとって適切」だと述べた。売却額は50億ドル(約7850億円)より大幅に少なくなる可能性がある一方で、ストラテジー創業者のマイケル・セイラーは売却規模がさらに拡大する可能性も示唆している。

ストラテジーの株価は7月31日に7.3%下落し、今年に入ってからの下落率は約42%に達した。

セイラーの純資産は約5024億円、ドットコム期から復活

1989年にストラテジー(当時の社名はマイクロストラテジー)を創業したセイラーの資産額は、7月31日時点で32億ドル(約5024億円)と推定されている。彼はドットコムバブル期に著名な経営者として台頭したが、その後資産は縮小した。しかし、会社の資金を暗号資産に振り向けるよう主導し、ストラテジーのビットコイン投資を成功させたことで、彼は再びビリオネアに返り咲いた。

6月の売却発表が相場を揺らし、ビットコインは過去最高値から半値以下へ下落

ストラテジーのビットコイン総保有数は、7月6日時点で84万3775ビットコインだ。同社はこの保有分を総額636億9000万ドル(約10兆円)、1ビットコインあたりの平均取得価格は約7万5476ドル(約1185万円)と評価していた

ストラテジーのビットコイン保有額は、今年6月30日時点で合計17億1000万ドル(約2685億円)だった現金保有残高を遥かに上回っている。同社は今年6月に数年ぶりのビットコイン売却を発表し、これがビットコイン価格の6万ドル割れの引き金となった。昨年10月に記録した12万6000ドル超の過去最高値から実質的に100%以上の価値が消失したことになる。

セイラーは資本構成への試練と強調、JPモルガンは現金増を提言

セイラーはストラテジーのビットコインへのアプローチを擁護し、「ボラティリティはあらゆる資本構造を試す試金石である」とXに投稿。「引き続きビットコイン、規律ある資本配分、信用の質、そして長期的な価値創造に注力していく」と述べた。しかしJPモルガンのアナリストらは、現金準備高の積み増しは「信頼を回復させ、投資家の懸念を軽減する」として、手元資金の拡充を推奨した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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