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2026.08.03 09:00

アマゾン株10%急伸、AIで本当に儲かるのはクラウドのAWSか半導体のエヌビディアか

Ryan - stock.adobe.com

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米国時間7月31日、アマゾン株は10%超上昇した。2026年4〜6月期(第2四半期)決算で、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の増収率と利益率が、膨張するAI設備投資を上回る速さで加速していると示したためだ。

今四半期、投資家はAI設備投資へのリターンを示せるハイパースケーラー(大規模データセンターを運営する巨大クラウド企業)を好む傾向があるようだ。投資家は、巨額のAI投資を収益性の高いクラウド需要へ転換し、市場予想を上回る成果を示したハイパースケーラーを評価している。同じ週の前半、メタはこの関門を通過できず、マイクロソフトは通過した。この違いが、アマゾンの決算が好感された理由を際立たせた。

AI需要から利益を得る仕組みは、アマゾンとエヌビディアで大きく異なる。エヌビディアはAIクラウドの構築に使われる半導体を販売するのに対し、アマゾンは需要に追いつくため、自ら巨額の資金を投じてクラウド基盤を築かなければならない。

現在、アマゾン株にはなお上昇余地がある。ただし、アマゾンの株価を押し上げた巨額のAI設備投資には、その支払いを受け取る側がいる。AIクラウドの構築費を負担するアマゾンに対し、構築に使われる半導体を設計・販売するのがエヌビディアだ。増収の加速、営業利益率、資本集約度、フリーキャッシュフロー(純現金収支)の4つの尺度で測れば、抜きんでた事業成績を残しているのは、この受け取る側のエヌビディアである。それでもエヌビディアの株価は、投資家の期待を超えない限り、その事業成績についていくとは限らない。株価が報いるのは、事業の優劣そのものではなく、期待を上回ったかどうかだからだ。

AWS部門の増収率は37%に達し、市場予想を大きく上回った

アマゾンが発表した第2四半期決算は、売上高成長率と営業利益がともに市場予想を上回った。

売上高は前年同期比20%増の2006億1000万ドル(約31兆5000億円)で、市場予想を41億ドル(約6400億円)上回った。営業利益は43%増の275億ドル(約4兆3200億円)と、会社側が示していた予想レンジの上限を35億ドル(約5500億円)上回った。1株当たり利益は5.75ドルで市場予想を216%上回ったが、これを押し上げたのは534億ドル(約8兆4000億円)の税引き前営業外利益で、その大半はアマゾンが出資するAI開発企業アンソロピックの持ち分の評価益だった。

投資家が最も重視したのは、AWSの売上高成長率と営業利益だった。同部門の売上高は37%増の422億ドル(約6兆6300億円)となり、コンセンサスを6ポイント上回った。また、営業利益は166億ドル(約2兆6100億円)で、営業利益率は前年同期から約6.5ポイント上昇の39.4%となった。

この部門をはじめとするアマゾンの各事業の未来は明るい。アンディ・ジャシーCEOによると、AWSは「絶好調(booming)」だ。ジャシーはさらに、契約済みの受注残高が4960億ドル(約77兆8720億円)に達したことに加え、AI事業と自社設計半導体(Trainium、Graviton)事業が、それぞれ年間換算売上高(年間ランレート)250億ドル(約3兆9300億円)超の規模に達したことも明らかにした。

3つのマイナス要因があったものの、いずれも株価に悪影響を与えることはなかった。第1に、直近12カ月間累計のフリーキャッシュフローが、2025年6月末までの1年間の182億ドル(約2兆8600億円)の流入超から、2026年6月末までの1年間には76億ドル(約1兆1900億円)の流出超へ転落したこと。

第2に、7〜9月期(第3四半期)の売上高見通し(ガイダンス)は中央値で1995億ドル(約31兆3200億円)にとどまり、アナリストが求めていた2041億ドル(約32兆円)を46億ドル(約7200億円)下回ったこと。

第3に、メモリー価格の上昇を理由に、アマゾンは2026年通年の設備投資計画を10%引き上げ、2200億ドル(約34兆5400億円)としたことだ。

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