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キャリア・教育

2026.08.06 12:02

AI時代の就職市場で、Z世代が「思わぬ強み」を持つ理由

stock.adobe.com

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ここ数カ月、Z世代の就職市場について語られてきたのは暗い話ばかりだった。AIがエントリーレベル(新卒・未経験者向け)の職を代替しつつある、企業は採用を絞り込んでいる、新卒者はここ数年で最も厳しい労働市場に直面している、といった具合である。新卒の採用数全体がコロナ禍前の水準から20%減っていることを考えれば、その多くは事実だ。しかしインディード(Indeed)の新しいデータは、若手人材の採用見通しにはもう一つの側面がありうることを示している。

インディードが調査会社ユーガブ(YouGov)と共同で、求職者1001人と採用の意思決定者300人を対象に実施した調査によると、企業の半数近く(45%)が「AIネイティブ人材」、つまりAIツールを高度に使いこなし、抵抗なく扱える人材を積極的に探していると答えた。ところが、自分はAIを使いこなせていると感じている働き手は、全体ではわずか19%にとどまる。世代別に見ると、Z世代では35%が自分をAIに堪能だと考えており、どの世代よりも高い。

「そこに矛盾があります」と、インディードのシニア・タレント戦略アドバイザーであるカイル・M・Kは言う。「エントリーレベルの採用は抑えなければならないと言いながら、同じ人たちが、そのエントリーレベルの職を担う世代こそ求められている人材だとも言っているのです」。

この矛盾を解くには、エントリーレベルの職とは実際のところ何なのか、そして若手人材に何を求めるのかを、企業がもっと踏み込んで議論する必要があるとM・Kは言う。エントリーレベルの職の多くは、実社会での経験がなく、「挑戦して失敗することでしか得られない教訓を持たない」人のための職だ。だからといって、彼らが優秀ではなくスキルもないということにはならないと、彼は続ける。

「彼らは非常に知的で、テクノロジーの世界で教育を受けてきた人たちです」とM・Kは付け加え、こうした若手を不要な人材と見なすのは間違いだと説明する。

今日の大学の多くは、実際に手を動かす実験と、企業の職場では受けられない訓練を通じて、AIが組み込まれた職場に学生を送り出す準備をしていると、M・Kは指摘する。たとえばジョージア工科大学は、フォーブスの「ニューアイビー」リストに、発表された3年間すべてで選ばれている。同大では教学の責任者たちが2024年にAIの副専攻プログラムを設け、どの業界で働くうえでも欠かせない人間ならではのスキルを学生が身に付けられるよう、AIを活用している。

教務担当副学部長で電気・計算機工学教授のマチュー・ブロックによると、同大は学生が対話するためのAIアバターを作った。「アバターは、場面に応じて別々の人物を演じます」とブロックは説明する。

「ベンチャーキャピタリスト(VC。新興企業に出資する投資家)の役を演じ、学生がそこに向けてエレベーターピッチ(短時間で要点を伝える売り込み)をしなければならないこともあります。学生の製品について、技術レビューを一通り受けさせる相手役になることもあります」。

狙いは「こうした新しい技術を活用して、学生をより優れたエンジニアに育てることです。技術面だけでなく、職場でチームとして働くときに大事になるすべての面で、より優れた人材にすることです」とブロックは言う。

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翻訳=酒匂寛

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