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宇宙

2026.08.04 09:15

はやぶさ2が世界初成功 時速1.8万キロで小惑星に命中させた技術

プレスリリースより

プレスリリースより

宇宙の超高速「流鏑馬」

7月5日、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「トリフネ」の近傍を通過(フライバイ)した際に、世界初となるレーザー高度計「LiDAR」による測距が実施されていた。トリフネ最接近の約4秒前の18時29分56.5秒と、その1秒後の57.5秒の2回、レーザーがトリフネの地表を捉え、それぞれ約20キロメートルと約25キロメートルという計測値の記録に、世界で初めて成功したことが、このほど発表された。

はやぶさ2とトリフネの相対速度は毎秒約5キロメートル(時速約1万8000キロメートル)。とんでもない速度でトリフネの中心から744メートルというギリギリの位置をかすめていったのだが、当初の計算どおり、その間にレーザーを2回、トリフネに命中させた。

はやぶさ2に搭載された観測機器の開発と運用に参画している千葉工業大学惑星探査研究センターは、「馬を御しながら姿勢を整え、的をとらえた一瞬のタイミングを逃さずに矢を放つ流鏑馬(やぶさめ)のごとく、高速で移動する探査機から小さな対象である小惑星トリフネにレーザーを当てる必要があった」と解説している。まさに、とんでもない精度の流鏑馬だ。

今回のように、レーザーによる測距データが複数時刻で取得できるようになると、天体の位置と速度が精密に求められるようになる。また太陽の光が当たらない影の天体も観測が可能になる。将来さらに高性能なレーザー照射装置が開発されたなら、小惑星の大きさ、形状、運動などの正確な情報が得られるようになるということだ。

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文 = 金井哲夫

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