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I write about how companies can make money in China's car market.

GlennV / Shutterstock

第二のテスラを目指す中国のEVベンチャー「Faraday 社をめぐる謎」というニュースが先週、大きく報道された。しかし、Faradayという中国企業がカリフォルニアで電気自動車を開発していることは自動車業界では周知の事実だ。中国企業は世間が気づかない間に、アメリカの自動車産業に食い込んでいる。ここではまず3つ、その事例を挙げる。

・ミシガン州ミルフォードに、自動車のパーツをテストするBWIという企業がある。同社の正式名称はBeijing West Industriesで、北京汽車(BAIC)の100%子会社だ。北京汽車は2009年、DelphiからBWIを1億ドル(約123億円)で買収した。

・デトロイト北部に拠点を置く自動車部品メーカーHenniges Automotiveは今年10月、中国航空工業集団(AVIC)の子会社に10億ドル(約1,230億円)で買収された。

・デトロイト郊外のバーミングハムには、上海汽車(SAIC)がオフィスを構える。GMとフォルクスワーゲンの合弁相手である上海汽車の売上高は1,000億ドルを超え、生産台数は600万台に迫る。同社は最近、シリコンバレーで自動車ベンチャーを設立した。

高い利益を上げ、精力的に活動している上記3社は、いずれも中国共産党に支配された国有企業だ。彼らは米国の自動車業界で確固たるポジションを築きつつある。それを前提としてFaradayのあるカリフォルニアに話を戻そう。

中国の富豪たちは、カリフォルニアこそが次世代自動車の中心地になると考えている。Faradayに限らず、新興のカーメーカーの背後には、米国の道路に自分の車を走らせることを夢見る中国人たちがいるのだ。

その一例として挙げられるのが、かつて環境対応車メーカーとして期待されたフィスカーだ。同社は今、カルマという名の中国メーカーになっている。中国の自動車部品メーカー「万向集団」が2014年に、経営破たんしたフィスカーを1億4,900万ドル(約183億円)で取得した。カルマはカリフォルニア州コストメサに本社を置き、組み立て工場の開設を計画している。

Faradayの正体は、中国でインターネット動画配信事業を行う楽視網信息技術(LeTV)の子会社だ。2004年に楽視網を設立した42歳のジア・ユエティンの資産は72億ドルとされる。楽視網はインターネットテレビと電気自動車を結ぶことを目標に、すでにロサンゼルスにもオフィスを開設している。

Faradayは今後同じく中国のメーカーであるBWIやHennigesと連携して事業を行うことも可能だろう。ジア・ユエティンは一部で「中国のイーロン・マスク」と呼ばれはじめている。
 

編集=上田裕資

 

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