米国で最も企業価値の高いヒューマノイドロボット(ヒト型ロボ)のスタートアップは、自社株が取引されないように本格的な努力を払っている。Figureは2025年9月、390億ドル(約6.24兆円。1ドル=160円換算)の評価額で10億ドル(約1600億円)超を調達した。同社は、自社株をセカンダリープラットフォームで売り込むブローカーに対し、停止通告書を送付している。非公開市場では、バリュエーションは企業がコントロールできるものだからだ。
評価額は約9660億円、数週間以内の上海上場を見込む
中国のトップロボットメーカー、Unitree Robotics(宇樹科技)は、その正反対の道を進んでいる。
同社は上場に向けた最終段階を通過し、上海でのIPOを通じて約6億1800万ドル(約989億円)を調達する計画だ。少なくとも自社の10%を公開投資家に引き渡し、数週間以内の上場が見込まれている。ヒューマノイドブームの出荷台数首位企業が、自由に売買できる人々によって、日々その価値を値付けされようとしている。
最初の目安はすでに示唆に富む。Unitreeの調達額は42億元(約966億円。1元=23円換算)で、少なくとも4045万株を対象とするため、評価額は420億元(約9660億円)近くとなる。これは2025年半ばの17億ドル(約2720億円)という非公開ラウンドの約3.5倍であり、どの基準で見ても目覚ましい成果である。
一方で、この数字は上場申請時に取り沙汰された70億ドル(約1.12兆円)の上限を下回っている。1株も取引されないうちに、事前の噂よりも価格が下がった。これこそが、まさに公開市場における価格発見機能というものだ。



