米国とイランによる最近の軍事攻撃の応酬に加え、イエメンでサウジアラビアとイランが支援するフーシ派の戦闘が新たに激化したことは、この紛争の恒久的解決がなお遠い先にある理由を浮き彫りにしている。
戦闘開始から5カ月が経過した現時点で、いくつかの重要な教訓と、イラン、米国、そして中東全体に対するいくつかの長期的な影響が見えてきている。
ホルムズ海峡の再開が、引き続き最大の焦点
イランが同海峡を支配し、世界の海運やエネルギー供給を混乱させる能力が、この紛争の核心となっていることは明らかだ。イランは同海峡の支配をすぐに手放すつもりがないことを示しており、テヘラン(イラン政府)の許可なく航行しようとするタンカーなどの船舶への攻撃を続けている。業界の専門家は、海運会社が同海峡の少なくとも一部の閉鎖状態がさらに数週間は続くと予想していると指摘する。
一方、フーシ派が最近実施したサウジアラビアの石油インフラへの攻撃や、紅海での石油輸送を阻止するという脅しは、世界のエネルギー市場に多大な圧力をかけている。
米軍にはホルムズ海峡の封鎖を実力で解く有効な選択肢がない
米国には、ホルムズ海峡を強制的に開通させるための現実的な軍事的選択肢がない。米軍に多数の死傷者が出るリスクが高い上、イランがドローンやミサイル、機雷を用いて民間船舶を断続的に攻撃する能力を持っていることが、ただでさえ神経質になっている海運会社に対して強い抑止力となっているからだ。
この問題の解決がいかに困難であるかを認識した湾岸諸国は、すでに同海峡への依存度を下げる計画を立てている。サウジアラビアとUAE(アラブ首長国連邦)が新たな石油輸送ルートの開拓において最も有利な立場にあるとみられる。



