プライバシーへの懸念は、ユーザーの行動を変えている
ここ数年というもの、インターネット上のツールのおかげで、企業は顧客に関する詳細なデータを収集できるようになっており、これはユーザーにとって大きな不満の種となってきた。米国人の大多数は、企業が自分のデータをどのように利用しているかについて懸念を抱く一方で、収集されたデータが実際にどのように利用されているかについてはほとんど理解していない、と回答している。
多くの人々が、オンラインでのデータ収集に不安を感じている。そしてこうした状況は、特にVPNやプライベートブラウザの利用を通じて、人々のネット閲覧方法に著しい変化をもたらしている。
「Planet VPN(プラネットVPN)」が提供するブログで、ヴェリコ・ペトロヴィッチはこう説明している。「VPNは、インターネット・トラフィックが安全なサーバーを経由して、宛先に到達するようにすることで機能する。データは、暗号化されたVPNトンネルを通って送信されるため、外部の第三者、インターネットプロバイダー、公衆Wi-Fiネットワークの運営者、あるいは同じ回線を利用している他の誰であっても、ユーザーがオンラインで何をしているかを確認することはできない。(中略)VPNは、カフェ、空港、ホテルなどの公共Wi-Fiを利用している際、つまり接続が最も危険にさらされている状況で、特に役に立つ」
同様に、BraveやDuckDuckGoといった、いわゆる「プライバシーファースト」のブラウザも、プライバシー保護を求めるユーザーのあいだで利用が広がっている。こうしたブラウザには、広告やサードパーティーのトラッカーをブロックする機能や、ユーザーデータの追跡自体を回避する仕組みが搭載されている。
プライバシーに関するこうした懸念は、AIツールの利用状況にも影響を及ぼしている。サイバーセキュリティ企業Malwarebytes(マルウェアバイツ)が最近実施した調査によると、ユーザーの90%は、AIツールが同意なしに自分のデータを利用することについて懸念を抱いていることが明らかになった。その結果、43%がChatGPTの利用をやめたと回答し、42%がGeminiの利用をやめたと回答している。
AIによるデータ収集に対するユーザーの警戒感が高まっていることを示すさらなる兆候として、グーグルがAI検索を強化すると発表した後、DuckDuckGoの利用件数が30%増加したことが挙げられる。


