リーダーシップ

2026.07.30 09:12

プロフェッショナルに異論を伝える。優れたリーダーが実践する5つの言葉

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多くのビジネスパーソンは、職場での意見の対立を避けようとする傾向がある。「反対すること」と「反抗的であること」を混同してしまうケースは少なくない。特に心理的安全性が確保されていない職場ではその傾向が顕著だ。しかし、集団思考(グループシンク)に流されてしまうと、少数派の優れたアイデアが埋もれ、結果的に誰にとっても損失となる。ここでは、優れたリーダーが同僚に異論を唱えるときに使うべき5つのフレーズを紹介する。

「どのような経緯でその考えに至ったのか、教えてもらえますか」

このフレーズは、自己防衛ではなく、相手への関心を示すものだ。相手にその論理を説明する機会を与える。アクティブリスニング(傾聴)は円滑な協働の中核をなす要素だが、無意識のうちに苦戦している人は多い。1225人を対象とした5つの研究を分析したハーバード・ビジネス・スクールの調査によると、会話中に人の意識がそれてしまう割合は24%の時間にのぼる。同僚に異論を唱える前に、相手の視点を完全に理解することが重要だ。「それではうまくいかない」と返すのではなく、問いかける姿勢を示すことで、議論に「勝つ」ためではなく、知見を広げるためのトーンを築くことができる。

「私は少し違う見方をしています」

認識のずれではなく、実際にある点で意見が対立していると確認できたら、プロフェッショナルとして、かつ敬意を持って自分の主張を伝えることが大切だ。「私は少し違う見方をしています」と述べることで、自分の異論を事実ではなく、一つの見解として位置づけることができる。優れたリーダーは、自分が万能ではないことを自覚しており、自分の間違いが指摘されることにも心を開いている。この表現を使えば、その背景にある理由を丁寧に説明しながら、自身の思考プロセスを伝えることができる。

「私たちが解決しようとしている具体的な問題が何なのか、整理してみましょう」

この言葉は、当事者双方の意識を問題の根本へと向かわせる。2人がそれぞれ異なる課題を解決しようとしているときに、意見の食い違いが生じることがある。まず何を解決すべきかについて合意を形成することが、協調的なアプローチを生み出す。職場でアイデアを提案することは重要だ。しかし、適切な解決策を見つけるためには、まず問題の根本原因を突き止めることが欠かせないステップとなる。

「〜については、あなたの言う通りかもしれません」

誰かの意見が100%間違っているということはめったにない。相手の提案の中にも、的を射た要素が含まれているはずだ。頭から否定する前に、納得できる点を書き留めておこう。多様な視点は、組織の成功に欠かせない。マッキンゼーが2023年に23カ国1265社を対象に実施した調査では、民族的・人種的多様性で上位25%に入る企業は、多様性の低い組織と比べて収益性が39%高いことがわかった。敬意、謙虚さ、そして相手を認める姿勢は、解決策を見出す大きな助けとなる。優れたリーダーは、多様な視点を支持しつつ、共通の基盤や類似点を見つけ出すものだ。

「両方のアイデアをテストしてみませんか」

これは、合意形成を促し、どちらのアイデアが最も効果的かを結果に委ねる優れたアプローチだ。この問いかけは個人のプライドを排除し、データに基づいて最終決定を下すことに集中させ、同時に「次のステップ」に向けた議論を前に進める。ハイパフォーマンスなチームは、最善の解決策を見つけるために、A/Bテストとも呼ばれるこの手法を用いて、こうした実験を継続的に行っている。信頼性の高いデータに基づく決定は、常に進むべき最善の道を照らし出す。

プロフェッショナルとして異論を唱えることは、精神的な成熟と自己信頼の証だ。それまで考えられていた視点を提示し、会話に価値をもたらすこともあるだろう。慣れていないうちは、異論を唱えることに気後れするかもしれない。しかし、一時的なやりにくさは、通常、より生産的な対話への道を切り開く。次回、同僚と意見が対立したときは、これらのフレーズを試してみてほしい。より深い会話と実りある結果を生み出すための、安全な場を築くことができるはずだ。

forbes.com 原文

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