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2026.07.30 09:02

安定は「安全」ではない:生き残るためのポートフォリオ構築

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私は日々、さまざまなクライアントと向き合っている。20年かけて築き上げた会社を売却したばかりの創業者、集中投資していた自社株をようやく現金化した役員、祖父母が築いた資産を管理するファミリーなどだ。そして、彼らからは異口同音に同じような質問を投げかけられる。「これを安定して、安全なものにできますか?」と。

だが、これは間違った問いである。安定が望ましくないからではない。目指すべき対象が違うからだ。安定と安全は同じではない。この2つを混同することは、ポートフォリオ構築において最も高くつく過ちの一つである。

「なだらかなリターン」という心地よさ

多くの投資家は、安定を追い求めるよう訓練されている。安定したインカム、安定したアロケーション(資産配分)、安定した前提条件。穏やかで予測可能、かつ効率的に見えるポートフォリオは、ほぼ無条件で「優れた設計」として扱われる。低いボラティリティは規律の証のように感じられ、なだらかなパフォーマンスは運用の実力の証のように感じられる。

しかし、ポートフォリオは棚に置かれた静的な物体ではない。それは1つのシステムであり、流動性状況、金利体系、政策シフト、市場構造、そして相関関係のショックに常にさらされている。ポートフォリオがどのように成長するかを理解することは重要だ。しかし、それがどのように破綻するかを理解することはさらに重要であり、それこそが、手遅れになるまでほぼ誰も問いかけない部分なのである。

洗練された投資家の間でさえ私が最も頻繁に目にする過ちは、安定をレジリエンス(回復力・適応力)の代用指標として扱ってしまうことだ。これらは別物である。安定とは、平穏な状況においてシステムがどのように見えるかを示すものだ。これに対し、レジリエンスとは、状況が激変したときにシステムがどのように振る舞うかを示す。ポートフォリオが安定して見えるのは、単にリスクがまだ顕在化していないからにすぎず、リスクが存在しないからではない。

見えないところに潜む「脆弱性」

低いばらつきは依存関係を覆い隠すことがある。予測可能なインカムは集中を覆い隠すことがある。低ボラティリティはレバレッジを覆い隠すことがある。見慣れたエクスポージャーは、ポートフォリオ内のすべての資産が同じ前提条件に静かに寄りかかっているという事実を覆い隠すことがある。

穏やかな市場では、こうしたものは表面化しない。ストレス下では、一斉に姿を現す。2007〜2009年の信用危機、そして新型コロナ禍で起きたのはまさにそれだった。資産数の点では分散されているように見えたポートフォリオが、実際には名ばかりの分散にすぎなかったことが明らかになった。足元が動いた瞬間、その中のすべてが同じマクロのストーリーに相関していたからである。

これこそが、資産配分を行うアロケーターが夜も眠れなくなるほど懸念すべき点である。すなわち、通常の状況において脆弱性が目に見えることはめったにないということだ。システムが強固に見えるのは、まさにまだテストにさらされていないからこそかもしれない。私たちは2007年に向かう地方債アービトラージ・ファンドでこれを目撃した。約7倍のレバレッジを効かせることで、何年にもわたり小さく一貫した利益を生み出し続けていた戦略だったが、市場環境がシフトした途端に、その構造全体が損失を被るだけでなく、ゼロへと破綻したのである。

何がポートフォリオを本当に脆弱にするのか

• インカムソースの集中: ポートフォリオの大部分が単一のリターンエンジン(1つの戦略、1つのセクター、1つの信用タイプなど)に依存している場合、円グラフ上では分散されているように見えても、ポートフォリオには共通の単一障害点が存在することになる。

• 非流動性資産: 流動性のミスマッチは、平穏な市場では見えず、ストレス下では決定的な意味を持つ。流動性が最も必要とされる瞬間は、決まってそれを得るのが最も難しい瞬間である。プライベート戦略や非流動性戦略への配分はすべて、期待リターンだけでなく、この非対称性を念頭に置いて規模を決める必要がある。

• 組み込まれたレバレッジ: レバレッジがバランスシート上で自らその存在をアピールすることはめったにない。それは、ファンド構造やデリバティブ、資金調達の前提条件、および安定した相関関係が維持されることに密かに依存する戦略の内部に潜んでいる。破綻するその瞬間までは、それは「効率性」のように見えるのだ。

• 隠れた相関関係: 保有銘柄数では分散されているように見えるポートフォリオでも、すべてのポジションが同じマクロの前提条件に依存している場合がある。通常の市場では独立して動く資産が、ストレスが生じた瞬間に一斉に同じ動きをすることがある。それこそが、本来分散投資が機能すべきまさにその瞬間であるというのに、だ。

ボラティリティだけでは救われない理由

大半のリスク管理フレームワークは、ボラティリティに始まり、ボラティリティに終わる。これは間違いだ。ボラティリティは、対象がどれだけ変動するかを測定するものであり、それがどのように破綻するかについてはほとんど何も語ってくれない。何年もの間、ボラティリティが低くなだらかなリターンを生み出し続けているポートフォリオであっても、その裏では常に深刻で非線形なテールリスクを抱えている可能性がある。逆に、目に見える短期的な変動があるポートフォリオであっても、流動性があり、リターン原資が真に分散され、ストレス下で適応する余地があるならば、そちらの方が脆弱性の低いポートフォリオになり得るのだ。

脆弱性は平均値ではなく、ダウンサイド(下振れ)に存在する。つまり、最も重要な診断指標とは、平常時の変動を前提としたものではなく、ストレス下での挙動を前提としたものである。最大ドローダウンは、ポートフォリオが被った過去最悪のピークから谷までの下落率を示す。ソルティノ・レシオは、通常のシャープレシオでは不可能な、上昇局面のノイズから有害なダウンサイドのボラティリティを切り離して評価する。カルマー・レシオは、得られたリターンが、その過程で被った最悪の損失に対して効率的に獲得されたものかどうかを問う。そして、条件付きバリュー・アット・リスク(CVaR)は、テールシナリオにおける平均損失を推計する。これこそが、平均的な数値がもはや意味をなさなくなったはるか後になって、キャリアを終わらせ、数十年にわたる複利効果を消し去ってしまうようなシナリオである。

リターンだけでなく、生き残るために構築する

ほとんどのポートフォリオはリターンを最適化するように組まれている。生存を前提に設計されているものははるかに少ない。そして、その違いこそが仕事のすべてである。

市場は静的ではない。市場はフィードバック、インセンティブ、流動性、レバレッジ、そして人間の行動によって形作られており、ある期間に好調なパフォーマンスをもたらした条件が、次の期間まで維持されることはめったにない。私がすべてのクライアントに投げかける問いは、悲観的なものではなく、構造的なものだ。私たちが保有している資産間で共有されている前提条件は何か。流動性が消失した場合、何が起きるか。

強いシステムはショックを避けるために作られるのではない。ショックは避けられない。強いシステムは、ストレスを吸収し、選択肢を保ち、最も重要な一つのこと、すなわち取り返しのつかない損傷を避けるために作られる。目標は不確実性をなくすことではなかった。不確実性があなたを破壊しないようにすることなのだ。

全く値動きのないポートフォリオであっても、脆弱である可能性がある。管理可能で目に見えるボラティリティを持つポートフォリオの方が、流動性、冗長性、リターン原資の真の分散を備え、壊滅的な破綻へのエクスポージャーが限定されているならば、より堅牢(ロバスト)であり得るのだ。

したがって、この記事を読んでいるすべての投資家に私が問いかけたいのは、あなたのポートフォリオが今日、安定して見えるかどうかではない。環境が変化したときにそれがどのように振る舞うかだ。なぜなら、複雑なシステムにおいて、設計の真の試練は平穏なときではなく、ストレス下でこそ訪れるからである。

安定は状態である。安全は設計上の選択である。そしてポートフォリオ構築において、安定が安全であったことは一度もない。生存可能性こそが安全なのだ。

ここで提供される情報は、投資、税務、または財務に関する助言ではない。自身の具体的な状況に関する助言については、資格を有する専門家に相談すべきである。

forbes.com 原文

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