米Gallup(ギャラップ)の調査によると、米国の従業員のエンゲージメントは10年ぶりの低水準に落ち込んでいる。従業員らは自分が過小評価され、認められず、感謝されていないと感じている。職場での存在感は企業文化によって決まる部分もあれば、従業員が職場で目立つための戦略をどの程度練り上げているかによって決まる部分もある。
あなたは締め切りを守り、チームを支え、必要なときには遅くまで働いているかもしれない。それでも評価の機会が訪れると、自分の貢献は他の人に押しのけられて見過ごされてしまうことが多い。こうした状況に心当たりがあるなら、あなただけではない。そしてさらに重要なのは、問題の原因はあなたにあるのではないということだ。
今日の職場では、安定したパフォーマンスが必ずしも存在感につながるわけではない。存在感は評価や昇進、影響力を得る原動力となることはよくある。幸いにも、この状況を変えるために自分の性格を根本から変えたり、本来の自分とは違う人物を演じたりする必要はない。
自分の努力の伝え方や貢献の示し方、重要な場面での関わり方を少し変える、意図的に行う一連の小さなマイクロ・レスポンス(微小な反応)によって周囲があなたの価値をどう認識するかは大きく変わり、すでにこなしている仕事がようやく正当に注目されるようになる。
マイクロ・レスポンスで無視できない存在に
現代の仕事で最も苛立たしい現実の1つは、仕事量の多さではなく存在が認識されないことだ。ハイブリッド型で目まぐるしく変わる職場では、努力だけでは評価が得られるとは限らない。重要なのは存在感を示すことだ。
「別人のようになる必要はない」とデジタルPRの専門家ロブ・フェルプスは私に語った。「ほんの少しの工夫で、職場でのあなたの印象を変えることができ、ふさわしい評価を確実に得られるようになる」とも話した。
実際、成功は単に何をしたかだけで決まるものではない。他の人があなたの仕事をどのように受け止めるかにもかかっている。もし自分の仕事が注目されていないのであれば、見直すべきなのは成果ではなく自分の見せ方かもしれない。以下は、見過ごされる人から欠かせない人へと変わる助けになるとフェルプスが言う、研究に裏づけられた6つの戦略を紹介する。
1. 黙って成果を出すのをやめ、思考を見せる
多くのプロフェッショナルは成果が自ずと自分の価値を語ってくれると思っている。だが実際には、目に見える形で示されない成果は見過ごされることが多い。管理職は単に結果だけを評価するのではなく、あなたの考え方や優先順位の付け方、先を見越した計画の立て方なども評価している。
だからこそ、自分の進め方を積極的に共有することが重要なのだ。「マイクロソフトの職場調査で、定期的に週の初めに進捗報告を行う従業員に対して、リーダーが支援を行う可能性は67%高いことが明らかになった」とフェルプスは指摘する。
これには長々とした報告書や自己宣伝が必要なわけではない。自分が何に取り組んでいるか、それがなぜ重要なのか、そして次に何が行われるのかといった内容を簡潔にまとめた週次報告を行うだけで、あなたは計画的で戦略的、そして信頼できる人物として評価される。
単に仕事をするだけでなく自分の考えを見える形にする。それこそが信頼を築く。



