2. 自分の仕事を成果として表現する
職場には「一生懸命働けば、誰かが気づいてくれる」という根強い俗説がある。気づいてもらえる場合もあるが、多くの場合、そうはならない。誰もが忙しく、注意散漫で、遠隔で働いている環境では「黙っている=謙虚」ではない。存在感の欠如を意味する。
「自分自身や自分の成果について話すことは虚栄心でも傲慢さでもない。必要なことだ」とフェルプスは言う。「黙っていれば、その沈黙をほかの誰かが埋めることになる」
これは自慢するという意味ではない。自分の仕事を成果として表現するという意味だ。
・「このプロジェクトにより、処理時間が20%短縮された」
・「この手順でチームは週に3時間節約できた」
・「私たちが学んだこと、そしてそれをどのように活用できるかは次のとおりだ」
「何も言うべきではない」などと自分を黙らせる思考を意図的なコミュニケーションに置き換えるものだと考えるといい。フェルプスはあなたの仕事には発信する価値があると主張し、それを積極的に活用するよう勧めている。
3. 早めに発言し、周囲に与える印象を瞬時に変える
目立つために会議を支配する必要はない。実際、無理に目立とうとすると逆効果になることが多い。発言量よりもタイミングの方が重要だ。
「2022年のイェール大学の研究では、会議の早い段階で発言する人は、たとえその内容が短く中立的なものであっても、より有能だと見なされることが分かった」とフェルプスは説明する。なぜかというと、第一印象がその後の認識の基準になるからだ。早い段階で発言することで、他の誰かが会議の雰囲気を決める前に自信や積極性、リーダーシップを示せる。
思慮深い質問を投げかける、同僚のアイデアをさらに発展させる、短い洞察を述べるといった簡単なことでいい。適切な時に発した一言がその会議の残りの時間、あなたがどのように記憶されるかを変えることもある。
心理学的な観点から見れば、これは「刺激と反応の間にある空間」に踏み込むこと、つまり精神科医ヴィクトール・フランクルが自分の力を発揮できる場として説明した瞬間だ。躊躇するのではなく、積極的に関わることを選びたい。
4. 周囲から頼られる人になる
評価は成果だけからではなく、存在意義から生まれるものだ。一目置かれるプロフェッショナルは必ずしも最も主張するとは限らない。周囲から頼りにされている人だ。「米経営学誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』の調査では、非公式な指導や助言を行った従業員は昇進する可能性が30%高かった」とフェルプスは指摘する。影響力は役に立つことを通じて広がるからだ。
欠かせない人になるために正式な管理職に就いている必要はない。物事を明確に説明する人、役立つリソースを共有する人、頼まれなくても周囲を支える同僚としていつも行動すればいい。
やがて静かではあるが強力な評判が築かれる。「きちんと仕事を仕上げたいなら、あの人に頼めばいい」という評判だ。そうなると認知度は自己宣伝から実績によって得た評価へと変わる。


