同社はこれまでの財務指標について口を閉ざしているが、コウドリーによれば、すでに世界のゲームパブリッシャー上位10社のうち5社と取引しているという。「私たちは、数人のエンジニアを提供できる案件を探す単なる受託開発会社やエンジニアの派遣元ではない」と彼は説明する。「私たちは最大級のゲームを重視しており、大手パブリッシャーの事業上の意図、つまり彼らが目指す戦略的成果をどう実現するかに焦点を当てている」
Liquidnitroは、この点においてコロンブの採用を一種の大きな成果と見ている。大手パブリッシャーでの実績を生かし、有名スタジオとのより注目度の高い関係を築ける可能性があるためだ。「彼は、当社のテクノロジーがチームによるより優れたゲーム開発、より大きな創造性の解放、そしてプレイヤーの心に響く体験の提供を確実に支えるうえで、極めて重要な役割を果たすだろう」とコウドリーは付け加える。
コロンブ自身は、Liquidnitroが解決を約束する多くの問題に、ゲームパブリッシャーの内部で向き合ってきた経験を指摘する。「ゲームの開発遅延から資金調達に至るまで、業界の問題の一部は根深いものだ」と彼は語る。「私たちは、Liquidnitroにはそれを解決できるプラットフォームがあると考えている」
投資家もまた、ゲームパブリッシャーが停滞を乗り越えるのを支援する同社を後押ししている。NorthPoint Capitalが主導し、既存投資家であるネクサス・ベンチャー・パートナーズも参加したシリーズAラウンドにより、同社の累計調達額は2400万ドル(約38億4000万円)強となった。
とはいえ、初期の成功にもかかわらず、Liquidnitroは縮小均衡から抜け出せないように見える業界で厳しい課題に直面している。ゲーム業界では2022年以降、世界全体で約6万人の職が削減され、複数のスタジオやパブリッシャーが完全に事業を停止した。
しかし、コウドリーはひるんでいない。むしろ、こうした環境だからこそ、スタジオには成功確率を高めることができる専門パートナーが必要だと主張する。
「この業界の未来を形づくる企業は、卓越したテクノロジーとプラットフォームによって支えられることになる」と彼は付け加える。「目標は、ゲーム制作、ライブサービス、グローバル展開を大規模に、より予測可能で収益性の高いものにすると同時に、チームが野心的な創造的仕事に取り組む余地を広げることだ」


