リーダーシップ

2026.08.03 15:00

リーダーが会議で「何か質問はありますか?」と言ってはいけない理由

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「何か質問はありますか?」という問いかけは、一見、誰もが自由に発言してよいという促しのように聞こえる。会議は終盤に差し掛かり、プレゼンテーションは終わった。リーダーは沈黙し、会議室を見渡すか、あるいはオンライン会議の画面越しに数秒間待つ。建前としては、全員に話す機会が与えられている。

だが通常、誰も発言しない。

するとリーダーは次の議題へと進む。多くの場合、沈黙を「内容が明確に伝わった証拠」と解釈してしまう。参加者は理解したのだ、メッセージは伝わった、計画に問題はない、もし懸念があれば、誰かが声を上げたはずだ、と思い込む。

しかし、その思い込みは危険だ。「何か質問はありますか?」の後に訪れる沈黙には、ほとんど何の意味もないことが多い。参加者がまだ情報を処理している最中なのかもしれない。不勉強だと思われたくないだけかもしれない。本当に聞きたい質問が政治的すぎて、公の場では口にできないのかもしれない。あるいは、組織の学習効果によって「質問は建前上は歓迎されるが、実際には煙たがられる」と誰もが察している可能性もある。

この問いかけが機能しないのは、発言することの「社会的コスト」が最も高まる瞬間に、不確かな思いを公の場で言葉にするよう求めているからだ。

オープンなようで、実はそうではない理由

言葉選びは寛容に聞こえるが、状況がそれを裏切っていることが多い。リーダーが「何か質問はありますか?」と尋ねる頃には、参加者はすでに「完成版」のメッセージを受け取ってしまっている。スライドの投影は終わり、説明は尽くされ、決定事項はすでに確定したかのように感じられる。

そうなると、質問をすることは「貢献」ではなく「割り込み」のように感じられてしまう。あえて声を上げる人は、会議の進行を遅らせているのではないか、自分の理解不足や聞き逃しを露呈させているのではないか、あるいは他の全員が受け入れた方針に異を唱えているのではないか、と不安になる。発表者の役職が高ければ高いほど、そのプレッシャーは強まる。

タイミングの問題もある。促されてすぐに適切な質問を思い浮かべられる人はめったにいない。情報を自分の業務に結びつけ、その影響を考慮し、何が曖昧なのかを整理するには時間が必要だ。中身の詰まった説明の後に、わずか3秒ほど間を置いたところで、思考を促す真の問いかけにはならない。

だから、会議室は静まり返る。質問がないからではない。その問いが遅すぎ、広すぎ、そして公の場すぎる形で投げかけられているからだ。

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