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カルチャー

2026.08.09 15:00

開化堂─今を未来に運ぶ茶筒|八木隆裕×小山薫堂スペシャル対談(後編)

小山:カッコいい! 確かに上を見たら絶望して一歩も踏み出せないかもしれないですしね。では、八木さんの今後の展望は?

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八木:2012年に京都の伝統工芸を担う同世代の後継者とプロジェクトユニット「GO ON」を結成したんですが、彼らとよくchocoZAPのクラフトバージョンをやりたいねと話しているんです。会社帰りに「今日はちょっと手びねりしよう」「今日は銅板叩いて器をつくろう」とか、そういうことのできる施設が駅前にあったら面白いなと。実は京都伝統工芸大学校を卒業した若者の働く場所がなくて。そういう施設で3年働いて、独立の足がかりになったらいいし、工房をもっている僕たちもそこから職人さんを受け入れられたらいいなと。日本のものづくりが続いていくためにも。

小山:いい場所があります! この3月、高輪ゲートウェイシティに「MoN Takanawa:The Museum of Narratives」という複合文化施設がオープンしたんです。JR東日本が日本の文化創造に貢献するために財団をつくって建てた、文化の実験的ミュージアムで、僕は総合プロデューサーを務めているのですが、ここがアーティストにとっての武道館、野球少年にとっての甲子園のような、伝統文化に携わる人々にとっての聖地になればと。そこでクラフト版chocoZAPみたいな施設をつくるのはすごくいいアイデアかもしれない。

八木:ありがとうございます! ぜひ!

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今月の一皿

希少な「天草黒牛」のラムシンという赤身をいったんローストビーフにし、水出しのほうじ茶で1週間寝かせた逸品。

Blanc

都内某所、50人限定の会員制ビストロ「blank」。筆者にとっては「緩いジェントルマンズクラブ」のような、気が置けない仲間と集まる秘密基地。


八木隆裕◎1974年、京都府生まれ。京都産業大学を卒業後、3年の会社員生活を経て、2000年、開化堂に入社。2012年、京都の伝統工芸を担う同世代の後継者とプロジェクトユニット「GO ON」を結成し、国内外で伝統工芸を広める。著書に『共感と商い』。

小山薫堂◎1964年、熊本県生まれ。京都芸術大学副学長。放送作家・脚本家として『世界遺産』『料理の鉄人』『おくりびと』などを手がける。熊本県や京都市など地方創生の企画にも携わり、2025年大阪・関西万博ではテーマ事業プロデューサーを務めた。

写真=金 洋秀

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