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経済・社会

2026.08.09 13:30

国内外のフィランソロピー新潮流「インパクトフィランソロピー」とは何か

イラストレーション=ヴィクター・ミラー・ガウサ

日本では、個人寄付総額がふるさと納税を含め2兆261億円(ふるさと納税を除くと7533億円)と増加傾向だが、米国と比較するとフィランソロピー文化は成熟しておらず、小規模だ。ただ、文化が形成されていないからこそ新たなうねりが生まれる可能性もあるだろう。起業家たちのフィランソロピーから生まれている「インパクトフィランソロピー」の萌芽は、そのひとつの象徴といえる。こうした動きが連鎖することで「弾み車」のように成長し、「ソーシャルインパクト・エコシステム」の拡張へとつながっていくはずだ。今、新たなフィランソロピー文化の「黎明期」が始まった。

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「インパクトフィランソロピー2026」へ

『Forbes JAPAN』では、米『Forbes』の「フィランソロピスト(慈善家)TOP25」と同様にフィランソロピーに関する企画を2026年から開始したいと考えている。

米国の寄付金額規模で上位者を選出する企画とは異なるアプローチだが、フィランソロピーの新たな概念的枠組みである「インパクトフィランソロピー」に基づきながら、フィランソロピストの活動にフォーカスした企画の実現を目指している。

日本ではフィランソロピー文化の成熟がなされないと言われるなかで、起業家たちを中心に進む資金に対する社会変化の最大化を目指してアプローチをしているフィランソロピーに注目していく。課題解決に向けたインパクトの実現を高めるための創造的な社会貢献に光を当てることが目的だ。「インパクトフィランソロピー2026」の企画形式や対象、選定プロセスなどはこれから決定していくが、インパクトフィランソロピーの4つ中核的特徴である1. 「社会変化への明確な意図をもつ(Intentionality)」、2. 「インパクト実現に向けて資源と関係性を設計する(Design)」、3. 「不確実性を前提に学習する(Learning)」、4. 「多様な主体や資源を巻き込み変化を広げる(Leverage)」をひとつの基準にしながら企画化していく。日本における「ソーシャルインパクト・エコシステム」の拡張へつながる「日本のフィランソロピー」の可能性として、起業家たちが起こす「構造的な社会課題の解決」の創造的かつ、インパクトを実現する取り組みに注目していきたい。

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文=山本智之

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