作り込むほど遠ざかる本音
裏取りされる前提のもとでは、力の入れどころも変わってくる。センスがないと感じる投稿として挙がったのは、社員を無理やり踊らせる動画が73.0%で最多、続いて内輪ノリが強く寒いと感じるもの(60.0%)、若者に媚びた言葉遣い(50.0%)と、いずれも企業が手をかけて作り込んだ種類の発信だった。

逆に志望度が上がる特徴として挙がったのは、社員の等身大の日常(57.0%)、職場の雰囲気が自然体であること(51.0%)、先輩社員が本音を語ること(36.0%)で、失敗談や課題を正直に発信することも33.0%が支持している。演出を足すほど評価が下がり、演出を引くほど評価が上がるという、投じた手間とは逆向きの関係になっている。

学生はSNSを疑っているわけでも、企業の発信を拒んでいるわけでもない。入口として使い、その先は自分の手で確かめているだけだ。裏を取られることを前提に、何をどこまで見せるか。発信の完成度を上げることとは別の問いが、採用広報には残されていそうだ。
【調査概要】
調査対象:就職活動中の大学生・大学院生100名
調査期間:2026年4月〜6月
調査方法:Googleフォーム・LINE・オフラインでのアンケート
出典:大学生の就活・SNS活用に関するアンケート(LIDDELL)


