健康

2026.07.31 08:15

仕事で体を動かすほどストレス増 山形大が解明した運動の真実

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体を動かすのはいいことだと思われてきた。デスクワークよりも、額に汗する肉体労働のほうがずっと健康的だというイメージがある。しかし最近、「身体活動のパラドックス」が話題になっている。余暇に自発的に行う運動は健康を増進させるが、仕事での過度な身体活動は、反対に心血管疾患リスクや死亡率を高めるという現象だ。

一般に、スポーツなど余暇で行う身体活動は、自分の裁量で楽しく行えるために健康増進の効果が高く、一方、仕事や家事など余暇以外の身体活動は、長時間にわたり体を動かすことが強制されるなど負担が高くなるため、体を使うほど健康を損なう恐れがあると言われている。そうした身体活動のパラドックスがメンタルヘルスに与える影響を調べようと、山形大学が調査を実施した。

山形大学Well-Being研究所を中心とした研究グループは、山形県で行われているコホート研究(対象集団を長期追跡する調査)の参加者で、40〜74歳の男女1万5688人分のデータから、日常の場面別の身体活動量と、自覚的なストレスの関係を解析した。

それによると、ウォーキング、体操、スポーツなどで体を動かす「余暇の身体活動」がストレスの低減につながったのに対して、仕事や家事など「余暇以外の身体活動」では、女性は活動量が増えるに従いストレスも増加し、男性は中程度の活動まではストレスが低下するものの、それ以上になるとストレスが増加する傾向が見られた。

つまり、身体活動のパラドックスはメンタルヘルスにもみごとに当てはまり、仕事では体を動かすほどストレスが溜まる可能性が示されたわけだ。そのため、仕事で体をよく使っている人も、短時間でいいので、余暇の身体活動を取り入れることが大切だと研究グループは指摘している。

出典:山形大学医学部 身体活動は"多ければ健康によい"とは限らない? 「余暇活動」と「余暇以外の活動」でストレスとの関連に違い

文 = 金井哲夫

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