LVMHの上半期売上高は386億ユーロ(約7兆2000億円)に拡大し、第2四半期には3%の成長加速を示した。ラグジュアリー業界が脆弱な状況にあるにもかかわらず、同グループは時計・宝飾品部門、セレクティブ・リテーリング(コスメ専門店のセフォラや仏老舗百貨店ル・ボン・マルシェなど)、ファッション部門など、複数のセグメントで力強い成長を遂げた。欧州では明確な減速が見られる一方、米国とアジアがグループ全体の売上高を押し上げた。純利益は、7億ユーロの不利な為替影響にもかかわらず、56億9700万ユーロで横ばいだった。
ファッション&レザーグッズに見える明るい道筋
グループのファッション&レザーグッズ部門は、7四半期ぶりにプラス成長となり、第2四半期の売上高は+1%となった。小幅な伸びではあるものの、同グループにとって転換点となる可能性がある。クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソン率いる、ディオールが強い勢いを見せているからだ。ベルナール・アルノーは公式プレスリリースで、「第2四半期の成長加速は、とりわけジョナサン・アンダーソンによるクリスチャン・ディオールでの初のクリエーションの大きな成功と、北京におけるルイ・ヴィトンの卓越した新ブティックの目覚ましい業績によるものだ」と述べている。
実際、アンダーソンのディオール加入をめぐっては、同氏がこのメゾンに新鮮でモダンな新章をもたらしているとの見方が広がっている。ショーとブランド全体のスタイルの双方に新しさを取り入れ、ディオールを今最も高く評価されるブランドの一つとして際立たせるクリエイティブな判断を下している。同部門はグループの営業利益の大半を占めており、この傾向は心強い。勢いがこの方向で続くかどうか、注意深く見守る必要がある。



