ソニーはこれまで、ファンから不評を買った多くの変更について、批判を浴びて撤回を余儀なくされてきた。しかし、2028年からパッケージ版ディスク(物理ディスク)を廃止するという決定については、そうはならないだろう。この計画はすでに同社の構想に深く組み込まれており、工場ではディスク製造からの転換が進められ、次世代コンソールにもこの方針が反映される可能性が高いからだ。
その狙いはこうだ。すでに多くの消費者がダウンロード版(デジタル版)を購入しており、残るプレイヤーもいずれデジタルへ移行するのは避けられない。ならば今それを実行してしまおう、というわけだ。これによって小売店と収益を分ける必要がなくなり、物理的な製品を製造する必要もなくなるため、当然ながらソニーが手にする利益の分け前は大幅に増える。一方で、ゲームの価格が下がるわけではないため、消費者にとっては何のメリットもない。
市場調査会社サーカナ(Circana)から発表された最新のデータは、ソニーの方針転換を期待する人々にとって好ましくないニュースとなった。同社のシニアディレクター兼ビデオゲーム産業アドバイザーであるマット・ピスカテラは、2026年に米国で10万枚以上のパッケージ版ディスクを売り上げたPlayStation用ゲームはわずか7タイトルにとどまり、直近のある1週間で1万枚以上売れたタイトルはわずか2作のみだったとSNSに投稿した。
明確にしておくと、多くのタイトルは発売日を過ぎても長期にわたって売れ続けるため、これらの数値には2026年に発売された作品だけでなく、すべてのゲームが含まれている。これまでに、PlayStationゲームの売上高の85%がダウンロード版であると報じられているが、この数値を詳細に検証したファンは、これが過大評価であると指摘している。ダウンロード専用タイトルはパッケージ版として発売されないため、その数値に影響を与えているからだ。
率直に言って、ソニーは気にしていない。この決定に関する同社の最初のプレスリリースでの声明を引用しよう。
「当社は今後も、プレイヤーがゲームにアクセスする方法の革新を推進すること、そして小売店であれPlayStation Storeであれ、プレイヤーが新しいゲームを購入したい場所の選択肢を提供することにリソースを優先的に配分していきます。ファンのみなさまに世界クラスのゲーム体験を提供することに引き続き全力を尽くしてまいりますので、今後とも変わらぬご支援をよろしくお願いいたします」
まもなくリリースされる『GTA 6』でも同様の対応が予想される(Xboxでも同様)が、実店舗の小売店における「選択肢」が、箱に入ったダウンロードコード以外の何になるのかは不透明だ。マイクロソフトが次世代機でソニーに対抗し、ゲーマーが望むディスクドライブを搭載するかどうかについては相反する報道があるものの、業界全体がどちらの方向に向かっているかは明らかだ。
当然ながら、これは良いことではない。ディスクの製造中止は、ゲームの保存、デジタルの所有権、消費者の選択肢、あるいは単にプレイヤーがコスト削減などの恩恵を受けられないという事実に至るまで、この状況におけるソニー以外のあらゆる関係者に不利益をもたらす。ソニーはこの決定によってより多くの利益を得る、ただそれだけの話だ。2028年までに他に何が起こるか見守ることになるが、計画が大幅に覆る可能性は極めて低い。
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