働き方

2026.07.29 08:37

真珠が教えてくれる、ビジネスで「自分らしさ」を貫く力

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真珠は、最初から滑らかに生まれるわけではない。砂粒のような異物が牡蠣の殻に入り込み、貝がその刺激物を真珠層で何層にも覆うことで形づくられる。時間をかけてゆっくりと、光を放つものが生み出されるのだ。私はこの比喩をよく用いる。人生で最も大きな混乱をもたらす瞬間、つまり比喩的な砂粒が自分を守る殻の中に入り込むような瞬間こそ、しばしば最も大きな変容をもたらすことを示しているからである。そしてそうした時期が、最も驚くべき成果、すなわち真珠を生むことがある。ビジネスにおける自分らしさも同じだ。自分自身としてその場に臨むには勇気が要り、常に容易なことではない。しかしそれができたとき、結果は光り輝くものになり得る。

ありのままであることがビジネスにもたらす価値

「自分らしさ」という言葉は頻繁に使われるが、多くの人がそれを過剰な自己開示と取り違えていると私は感じている。ビジネスにおける自分らしさとは、何かを打ち明けることではない。自己認識を持ち、自分の内なる真実と行動を一致させることである。自らの中核的な価値観、欲求、動機を理解し、尊重することであり、そのすべてを世の中に発信しなければならないと感じる必要はない。

その一致は、ビジネスにおいて計り知れない価値を持つ。人は自分らしさに心を動かされるからだ。語る言葉と、その場での振る舞いが本当の自分を反映しているとき、人はそれを感じ取る。相手はより信頼し、ついてきてくれる可能性が高くなる。そしてその信頼関係こそが、優れたビジネスの土台となるウィンウィンの成果を支える基盤である。

自分らしさには勇気が必要である

大胆で勇敢であることは、楽しげで刺激的に聞こえる。しかし同時に、恐ろしいことでもある。私がコーチングしてきたほぼすべての人に、その姿を見てきた。人は型にはまらないことを不安に思い、評価を恐れ、あるいは単に目立つことを恐れる。だが、自分らしくあることがどれほど怖くても、自分に嘘をつき続ける代償はさらに大きい

他者を安心させるために本来の自分を小さく見せたり、波風を立てないためだけに「イエス」と言ったりすると、自分の信頼性だけでなく、自分自身の感覚も損なわれていく。そして、本来の目的とずれたまま生きるストレスは、心身に現実的な負担をもたらす。

自分らしさへの道としてのセルフケア

恐れを乗り越え、自分らしく語り行動する勇気を持つには、何よりもまず必要なことが1つある。自分自身を知ることだ。燃え尽きた状態では、それは不可能である。セルフケアは、自分の声をはっきりと聞くために必要な静けさを生み出すと私は感じている。セルフケアにはさまざまな形がある。私にとっては、絵を描くことだ。

私は40代後半でこの趣味を始めた。それによって、段取りや実務に向かう脳の部分を静め、より創造的な側面に触れられるようになった。また、完璧主義を手放すことも教えてくれた。線の外に絵の具がはみ出したとしても、それでよい。いくつかの色が混ざってしまったとしても、問題ない。美しい新しい色になる。それは、自分に寛容さを向けながら自己認識を育てることを可能にするセルフケアの一形態である。そしてその自己認識こそが、私が他者に自分らしく向き合うことを可能にしている。

ビジネスにおける自分らしさは最大の資産である

ビジネスにおいて自分らしさを軸にリードすることには、課題がないわけではない。しかし、それがもたらす壁を乗り越える価値は十分にある。自分の望み、必要としているもの、ビジョンと真に一致した人生を生きられるからだ。そして本来の自分として生きるとき、それは信頼を築く。成功の鍵は外側に目を向けることではなく、内側に目を向けることにある。まずは、自らの心の声を実際に聞き取れるほど十分に、自分自身を大切にすることから始めよう。

forbes.com 原文

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