やりがいのある仕事であっても、日々のルーティンに成長の余地がほとんどなくなると、単調に感じられ始めることがある。しかし、幸いなことに、その行き詰まりから脱する第一歩は、新しいスキルを身につける、これまでとは異なる責任ある仕事を探す、あるいは長期的な目標を再考するなど、意図的な1つの変化から始まることが多い。
そこで、「Forbes Business Council(フォーブス・ビジネス・カウンシル)」のメンバーが、勢いを取り戻し、キャリアアップの新たな機会を生み出すために推奨する第一歩を紹介する。惰性で働く状態から抜け出す準備ができているなら、自らに挑戦し、視野を広げ、プロフェッショナルとしての道を主体的に切り開くための彼らのアドバイスを参考にしてみてほしい。
1. 次の成長機会を見極める
キャリアの停滞から抜け出すには、まず次に何を学び、何をしたいのかを見極めることだ。伸ばしたいスキル、新たに担いたい責任、解決に貢献したい課題を選ぶ。キャリアの成長は、自分の成長に責任を持ったときに始まる。それは多くの場合、昇進や新しい肩書きを得るずっと前のことだ。 - ヴァレリー・マクギー(Valerie Mcgehee)氏, AssuranceAmerica
2. 自身のキャリアパスに責任を持つ
最初のステップは、自分のキャリアに最も責任があるのは自分自身だと受け入れることだ。キャリア開発を他のプロジェクトと同じように扱おう。目標を定め、それを達成するために何が必要かを特定し、行動計画を作成し、自らに責任を課す。また、メンターやマネージャー、あるいは成長の機会を見つける手助けをしてくれる人など、適切な人々を巻き込むことも重要だ。 - アザー・マーワット(Ather Marwat)氏, Ektis
3. 自身を解放する仕組みを構築する
「代わりのきく存在」になることだ。これは「代わりのきかない存在になれ」という従来の教えとは矛盾する。しかし、代わりのきかない存在になろうとすると、実際には給与は上がらずに仕事量と責任だけが増え、不満やバーンアウト(燃え尽き症候群)につながる。業務が円滑に回るシステムを導入し、自分がいなくても回る仕組みを作れば、時間が生まれ、効率が向上する。経営陣がその功績を認めて報いてくれるか、あるいは、他のどの場所に移っても同じ成果を再現できるようになるだろう。 - ブレット・ブルチェ(Brett Bultje)氏, Cedar Gold Group
4. オフィスの外へと視野を広げる
最初のステップは複雑である必要はない。オフィスを出ることだ。停滞を感じるなら、自分自身のプロフェッショナルとしてのR&Dの時間を確保する。人に会い、カンファレンスに参加し、日々のルーティンの外へ踏み出す。新しい会話や新鮮な環境は、どこに活力があるのか、どんなスキルが必要なのか、次の機会がどこにあるのかを見極める助けになる。 - アレクサ・キンボール(Alexa Kimball)氏, ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター・ハーバード医学部医師会(Harvard Medical Faculty Physicians at Beth Israel Deaconess Medical Center)
5. 他の部門を探求して学びを深める
異なる分野や役割の仕事を経験(クロストレーニング)してみよう。営業職に就いているなら、エンジニアが何を考えているかを学ぶ。財務担当なら、現場のオペレーション部門と話してみる。そうすることで、同じ一連の課題に対して、常に新鮮な視点を得ることができる。 - ローマン・シェメット(Roman Shemet)氏, Cactus Compute, Inc.
6. 行動する前に明確さを得る
停滞はキャリアの問題ではない。明確さの問題である。最初の一歩は、徹底的に正直になることだ。「自分は成長しているのか、それともただ惰性で動いているだけなのか」と自問する。そのうえで、次の章について上司と話す時間を設定する。前進とは何を意味するのかを定義し、必要なスキルを見極め、測定可能なマイルストーンを備えた90日間の成長計画をつくる。明確さは、落ち着かなさを勢いへと変える。育ててもらうのを待ってはいけない。自分で引き受けるのだ。 - モンテ・ワイアット(Monte Wyatt)氏, AddingZEROS Executive Development
7. 他者に貢献し、目的を再発見する
停滞感のようなネガティブな経験は、人を内向的にさせる傾向がある。その道は、失望や苦々しさ、憤りといった感情につながりかねない。そこから抜け出す最善の方法は、他者に貢献することだ。職場や業界の中で、自分が力になれる人を探そう。部下、同僚、上司の誰であっても構わない。ただ貢献するのだ。そうすることで、自分の才能や強み、自分がもたらす価値、そしてその仕事を愛する理由を思い出すことができるはずだ。 - デビッド・ニコリーニ(David Niccolini)氏, StatCrux
8. 時間の使い方を監査する
自分のカレンダーを監査する。何に時間を使っているかは、自分が実際に何を重要だと信じているかを示している。日々の過ごし方が目標を反映していないなら、何も変わらない。今週、価値の低い予定を1つ削り、成果を前に進める何かに置き換えることだ。 - チャド・ウィラードソン(Chad Willardson)氏, Pacific Capital
9. 毎日自分に挑戦する
私は一日の終わりに、自分を追い込み、コンフォートゾーン(快適な領域)の外へ一歩踏み出せたかどうかを振り返るようにしている。私たちは慣れ親しんだ役割に安らぎを見出しがちであり、それは不確実性に直面したときの不安を和らげてくれる。しかし、この考え方は時に自己満足につながると私は考えている。毎日意識的に自分に挑戦し、コンフォートゾーンの外へ踏み出すことで、こうした「停滞」から脱却し、将来のキャリアへの熱意について貴重な洞察を得ることができる。 - イアン・ウェスト(Ian West)氏, Serenus Health
10. 職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)の枠を超えて課題を解決する
停滞を打破するための第一歩は、許可を求めるのをやめ、自分の職務記述書の範囲外にある課題に取り組むことだ。例えば、時代遅れになったブランドのポジショニングや、加盟店に不利益を与えている技術的な盲点など、うまくいっていない取り組みを見つけ出し、それを改善するための戦略を構築しよう。複雑でリスクの高いプロジェクトに当事者として全面的に取り組むことで、実質的なスキルアップが促され、エグゼクティブとしての価値を確実に証明できるようになる。 - エリー・Y・カッツ(Elie Y. Katz)氏, National Retail Solutions(NRS)
11. タスクの遂行から「価値の創造」へシフトする
まずは、タスクの実行から価値の創造へと意識をシフトさせることから始めよう。チームが放置し続けているビジネス上の課題を1つ特定し、測定可能な成果をもたらす小さな解決策を自ら進んで担当する。停滞を感じているということは、自分の役割に慣れすぎてしまっていることが多い。成長は、新たな責任を引き受け、新しいスキルを身につけ、職務記述書の枠を超えて自分の影響力を目に見える形にすることから始まる。 - ラワド・バルード(Rawad Baroud)氏, ZeroGPT
12. 好奇心を育み、成長の契機にする
最初のステップは、再び好奇心を持つことだ。これまでのルーティンを超えて自分を成長させてくれる挑戦、スキル、プロジェクト、あるいは視点を探し求めよう。同じ仕事をより上手に行うことだけで成長できることはめったにない。成長とは、学び、適応し、自らの影響力を拡大するような責任を引き受けることから生まれるのだ。 - ジェーン・フェルナンデス(Jane Fernandes)氏, アンティオク・カレッジ(Antioch College)
13. 行き詰まりを感じていることを打ち明ける
自分を本当に行き詰まらせている原因について、率直に向き合おう。最初の現実的な一歩は、日々の仕事環境の外にいる人(メンターや同僚など)に相談し、それを声に出して伝えることだ。停滞と感じている事柄に名前を付ければ、それを克服するための小さな目標を1つ設定できる。考えすぎるよりも、行動を起こす方が常に効果的だ。 - ブラッド・ストローブリッジ(Brad Strawbridge)氏, Capital City Roofing LLC
14. 自分を伸ばす責任を求める
まず、自分が学んでいることと、単に繰り返しているだけのことを見極める。成長は、自分のスキルを伸ばし、新しい問題に触れ、改善せざるを得ない程度に不快さを感じさせる責任を、意図的に求めたときに始まる。 - ギラッド・ベチャール(Gilad Bechar)氏, Moburst
15. 「快適さ」と「退屈」を区別する
自分が「退屈」しているのか、それとも単に「快適(コンフォート)」な状態にあるのか、自分自身と率直に話し合ってみよう。これらは似ているように感じられるが、必要となる対処法はまったく異なる。退屈しているなら新しい挑戦が必要であり、快適な状態にあるなら、あえて心地よくない状況を作り出す必要がある。多くの人はこのステップをスキップしてしまい、なぜ何も変わらないのかと悩むことになる。 - マニット・コーシャル(Manit Kaushal)氏, UPI Study
16. キャリアの方向性について上司と話し合う
停滞感は、満たされない大志から生じることが多い。同じ役職で何年も働いていると、すべてが慣れたものになり、容易にこなせるようになる。ワクワクすることが難しくなり、「もっと多くのことを成し遂げるべきだ」という思いが頭をよぎり、いらだちを感じ始める。自分が進みたい方向性について、上司と率直に話し合ってみよう。これが最初のステップだ。 - リティス・ラウリス(Rytis Lauris)氏, Omnisend
17. 現場とのつながりを取り戻す
最初のステップは、実際の現場に十分に近づき、自分の思い込みを再び疑うことだ。顧客や現場の従業員と時間を過ごし、システムが繰り返し生み出す問題に向き合う。現場に直接触れることで、新しいスキルが必要なのか、プロセスの改善が必要なのか、あるいはより困難な意思決定を下すべきなのかが、通常は見えてくる。 - オレクサンドル・チュマチェンコ(Oleksandr Chumachenko)氏, TSK
18. 判断力を広げる仕事を選ぶ
最初の一歩は、自分が十分に挑戦されていないのか、方向性が不明確なのか、あるいは次のより難しい一手を避けているのかについて正直になることだ。キャリアの停滞は通常、現在の仕事、将来の価値、毎週築いているスキルの間にミスマッチがあることを示している。前進は、勢いが生まれるのを待つのをやめ、自分の判断力を伸ばす責任を1つ選んだときに始まる。 - ディーパ・テイラー(Deepa Tailor)氏, Tailor Law Professional Corporation.
19. 自分のサークルの外にいる人々とつながる
新しく異なる人々と出会うことが、停滞から抜け出す第一歩となる。日々の職場環境の外にいる誰かと45分間過ごし、異なる視点を得る計画を立てよう。自分の仕事について話し、相手の仕事について尋ねることで、視野が広がる。これにより、キャリアを前進させる新しい道が見え、開かれるようになる。昇進という観点からではなく、視野の拡大という観点から考えてみよう。私を突き動かすのは、知的好奇心だ。 - マイケル・ヴァロッキ(Michael Valocchi)氏, Toptal
20. 次の役割とのギャップを明確にする
最初のステップは、現在の役割と次に目指す役割との間のギャップを、極めて明確に把握することだ。停滞の多くは、惰性で動いていることから生じる。そのギャップを定義すれば、それを埋めるためのタスクやスキル、周囲からの注目(ビジビリティ)を意図的に引き受け始めることができる。これにより、日々の業務を単なる実行プロセスから、ステップアップのための計画へと変えることができるのだ。 - ガイ・バー(Guy Bar)氏, Habeats Powered by Hygear



