最先端のAIツール群を駆使した天文学者の国際共同研究チームが、天の川銀河に点在する他系統の恒星を周回する、驚くべき惑星群を発見した。
1995年に太陽に似た恒星を周回する太陽系外惑星(系外惑星)が初めて発見されてから約30年。天体物理学者のチームが、AIという強力な助手の支援を得て、史上最多となる1万個以上の惑星候補を発見するという快挙を達成した。多様な星々の周りに浮かぶ無数の天体——まさに夢のような大発見だ。
プリンストン大学の宇宙物理学研究者ジョシュア・ロスが率いる同チームは、その知見を「The T16 Planet Hunt: 10,000 New Planet Candidates from TESS Cycle 1」と題する論文にまとめた。
プリンストン大学の大学院生で研究者のロスがインタビューで語ったところによると、研究チームは、主星の極めて近い軌道を周回する巨大ガス惑星「ホットジュピター(熱い木星)」から生命が存在可能な可能性のある「スーパーアース(大型地球型惑星)」にいたるまで、太陽系外惑星候補の宝庫を発見した。
「ホットジュピターは最も検出しやすい」と同氏は言う。その巨大さゆえに、主星の前を横切る(トランジットする)際により多くの光を遮るうえ、公転周期が短いために光が遮られる「トランジット」が頻繁に発生し、これらすべてを高倍率の撮像望遠鏡で捉えることができるからだ。
チームが発見した系外惑星のうち、9000個以上をガス巨大惑星が占め、次いで海王星サイズの天体が100個以上だった。一方、地球より大きく海王星より小さい「スーパーアース」の可能性を持つ天体は、わずか11個にとどまった。
彼らが追跡した恒星は、1兆年以上の寿命を持つ小さく赤い恒星「M型矮星(赤色矮星)」から、明るく輝くが寿命が短い「青色超巨星」まで多岐にわたる。
ロスによると、プリンストン大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、そしてチリのラスカンパナス天文台にまたがるこの天文学者チームは、宇宙望遠鏡「トランジット系外惑星探索衛星(TESS)」が捉えた恒星の画像をアルゴリズムツールを用いて超高速で解析した。
これらの画像は、軌道上の惑星が主星を部分的に遮ることで生じる輝度変化を示すグラフ「光度曲線」へと変換された。その後にチームは、TESSから得られた8000万個の光度曲線を「ケンブリッジ系外惑星トランジット復元アルゴリズム」を用いて解析し、最有力な系外惑星候補を絞り込んだ。



