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2026.07.28 12:00

スペースX株、100ドル割れでAI事業の価値はゼロに モルガン・スタンレー試算

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スペースX株のIPO当日の終値は160.95ドルだった。IPOから数日後の6月16日には201.80ドルをつけた。そして1カ月余り後の7月24日金曜日、株価は115.07ドルで取引を終えた。初値から28.5%の下落だ。ピーク時に約3兆ドル(約491兆円)だった時価総額から1兆ドル(約164兆円)が失われ、2兆ドル(約327兆円)になったことも意味する。

ブルームバーグが7月中旬に「スペースX急落、ピークから時価総額1兆ドルを消失」との見出しを掲げたのは、こうした経緯によるものだ。ウォール街の熱狂がいかに常軌を逸し得るかを示す、激しい揺り戻しである。期待、あるいは願望と呼ぶべきものは、起きるはずだとされた「魔法」にすべて依拠していた。ブルームバーグによると、モルガン・スタンレーのアナリストは最近、株価が100ドルまで下落すれば、それは投資家がAI部門全体の価値を0ドルと見なしていることを意味すると試算した。そこまでは、ほんのわずかな距離である。

ここで常に思い起こすべきなのは、IPOに期待されることの1つが、初期の大口投資家が保有株の一部を個人投資家、一般の個人投資家に高騰した価格で売却して大きな利益を得ることだという点である。熱狂は、ほぼ常に意図的につくり出される。

このストーリーにおけるスターリンクの役割

IPOを控えて、米地方紙『San Antonio Express-News』のブランドン・リングルをはじめとする一部の専門家は、スペースXの最大の稼ぎ頭は衛星インターネット接続システムのスターリンクであると指摘していた。より正確に表現するならば、スターリンクは単なる最大の稼ぎ頭であるだけでなく、スペースXにおいて唯一黒字化している部門であったということかもしれない。

ここでは、企業価値評価に関する2つの側面が相互に影響し合っている。投資家が価値を計算する上での大きな要因の1つは、その企業が将来どれほど好調に推移すると考えるかである。評価には他にも、資産、流動性やキャッシュフロー、経営陣の構成、競争優位性、知的財産といった要素も関わってくる。

しかし、さまざまな意味で、これらすべては企業の将来を理解することに集約される。そのため、実績PER(株価収益率)と並んで、予想PERが企業業績の一般的な指標として用いられるのである。ある株価を支払って株式を購入し、将来の業績からその企業が妥当な時期にそれ以上の価値を持つようになると示唆されるのであれば、それは割安であると見なすことができる。

将来の業績や価値を予測することは、その多くが推測に頼るため困難を極める。将来のキャッシュフローに基づいて投資価値を判断するのを支援する、ディスカウントキャッシュフロー(DCF)分析のようなツールも存在する。しかし残念ながら、将来のキャッシュフローを特定しようとする試みは、専門的な知見に基づく分析である場合もあるが、多くは単なる占いのようなものになりがちだ。

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