ヘルスケア

2026.07.30 09:15

毎日100gのヨーグルトで老化速度が減速か 森永乳業が日本初の試験結果発表

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人の腸内に住むヒト常在性ビフィズス菌(HRB)BB536を含むプレーンヨーグルトを1日100グラム摂取し、同時に無理のない生活改善を行うという試験を3カ月間行った結果、ヨーグルトを摂取しない人たちに比べて、老化の進行速度が2.3パーセント低下した。これは、アメリカで行われた約25パーセントのカロリー制限を2年間続けた試験の結果に相当する効果だ。食品介入による老化に関する臨床試験において、老化速度の抑制が示されたのは日本で初めてとのこと。

森永乳業は、HRBと人の健康効果に関する研究の一環として、ビフィズス菌BB536を配合したプレーンヨーグルトの老化への影響を調査すべく臨床試験を実施した。まず、50〜74歳の過体重(BMI25以上)の男性48人に協力してもらい、彼らを介入群と非介入群の2つのグループに分けた。介入群には、1日100グラムのビフィズス菌BB536配合プレーンヨーグルトの摂取と、毎日の食事記録に基づく個別指導による食べ過ぎ、間食、加糖飲料の自制、ウォーキングやステッパー運動を1日30分間、週3日を目安に続けることを指導した。非介入群には、いつもどおりの食生活を維持してもらった。

評価の基準には、老化研究で指標として広く使われている、DNAメチル化の情報から算出される現在の老化の進行速度の指標DunedinPACE(ダニーデンペース)を使用した。

その結果、介入群のダニーデンペースは、非介入群に対して2.3パーセント低下する可能性が示された。ダニーデンペースは1.0が平均値とされている。これは、暦の1年が生物学的1年に相当することを意味する。2.3パーセント低下したということは、スコアが0.977なので、暦の1年で約0.977年分しか老化しないと言うことができる。さらに、ダニーデンペースが3パーセント低下すると死亡リスクが15パーセント低下するという説があるので、2.3パーセント低下は、死亡リスクが約10パーセント低下するとも捉えられる。

また、試験前後のBMIの変化と1週間あたりの運動回数の変化とダニーデンペースの変化量の比較も行っているが、関連性は認められなかった。これは、体重が減ったから老化速度が低下した、または運動を増やしたから老化速度が低下したとは言えないことを表している。つまり、ビフィズス菌BB536の介入が効果をもたらした可能性が示唆されているわけだ。

ビフィズス菌BB536配合の「ビヒダス プレーンヨーグルト」(森永乳業公式ホームページより)
ビフィズス菌BB536配合の「ビヒダス プレーンヨーグルト」(森永乳業公式ホームページより)

森永乳業は、ビフィズス菌BB536の摂取と生活習慣の改善の組み合わせにより、老化速度が低下した可能性があると言うに留めている。これを行えば老化速度が低下するとは言い切れないが、健康にいいことは明白だ。今後の研究に期待したい。

出典:森永乳業 「ビフィズス菌BB536」配合プレーンヨーグルトと生活習慣の改善により老化の進行速度が減速する可能性を確認

文 = 金井哲夫

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