米国時間7月27日の米株式市場でスペースXの株価が一段安となり、イーロン・マスクの推定資産額は200億ドル(約3兆2800億円)以上減少した。マスクの資産が7000億ドル(約114.1兆円。1ドル=163円換算)の大台を割り込むのは昨年12月以来初めて。「トリリオネア(資産額1兆ドル超えの大富豪)」の座からの後退が一段と鮮明になった。
米東部時間27日午前10時50分の時点で、スペースXの株価は4.8%安の約109.50ドルへと下落した。6月16日に記録した上場来高値からの下落率は50%に達している。
スペースXの株式48億株と3億5000万株分のストックオプションを保有するマスクの資産額は295億ドル(約4.8兆円)減の6957億ドル(約113.39兆円)となった。それでもマスクは、グーグル共同創業者のラリー・ペイジ(約43.76兆円)やセルゲイ・ブリン(約40.27兆円)を大きく引き離し、世界富豪ランキングで首位の座を維持している。
2025年12月に初めて超えた節目を7カ月ぶりに下回る
マスクの資産が終値ベースで7000億ドル(約114兆1000億円)の節目を下回るのは、6806億ドル(約110.93兆円)を記録した昨年12月18日以来となる。
24日には大型宇宙船「スターシップ」の試験飛行に成功したにもかかわらず、スペースX株の下落には歯止めがかからない。ウォール街では打ち上げ前から慎重な姿勢が広がっていた。JPモルガンのアナリスト、セス・サイフマンは先週のレポートで、今回のスターシップ打ち上げから「分析すべき要素は数多くある」としつつも、2027年にかけて予定されている数十回の打ち上げでは「進展と後退が交錯する」だろうとの見方を示していた。
スターシップ試験飛行の成功後もスペースX株の下落が続く
7月16日にスターシップの打ち上げが中止された際にもスペースX株は急落し、マスクの資産は450億ドル(約7.37兆円)以上減少して8000億ドル(約130.4兆円)の節目を割り込んでいた。
マスク自身も先週、Xに「(元)トリリオネア」と投稿し、ここ数週間で急速に減少した自身の資産額を自虐した。



