欧州

2026.07.28 07:00

橋を破壊するロ・ウクライナ両軍、膠着長期化を想定か 大規模な機動・突破はますます困難に

ロシア占領下のウクライナ南部クリミア半島ロズドリネ近くで、ウクライナ軍の攻撃を受けた橋。ウクライナ特殊作戦軍がソーシャルメディアに投稿した動画から

オープンソースに基づく報告によると、これらの攻撃の多くはウクライナ国産の「FP-2」や「ベヘモト(ベヒーモス)」といった中距離打撃ドローンを用いて実施された。これらの橋の多くは完全には破壊されず損傷にとどまったものの、一連の攻撃によって通行能力が低下し、ロシア軍の兵站車両は別の経路への迂回を強いられた。

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ウクライナは、ロシア軍が南部戦線での作戦で最大の兵站拠点にしているクリミアをさらに深く攻撃するようになっている。ケルチ海峡大橋はなお最も注目される目標となっているが、ウクライナ軍は最近、クリミアに運び込まれた物資を各地に配送する輸送網を重点的にたたいている。6月から7月にかけてM17、M18両幹線道路の複数の橋のほか、クリミア東部ロズドリネ近くなどで複数の鉄道橋も攻撃した。ウクライナはさらにタウリナ(A291)幹線道路の橋も攻撃し、この地域の主要な兵站回廊を妨害したと報告している。

鉄道橋が攻撃された鉄道路線は、軍需物資をウクライナ南部のロシア占領地域へ輸送するうえで重要な役割を果たしており、その機能が失われたことで、ロシアは貨物輸送をより効率性の低い輸送網に振り替えざるを得なくなっている。こうした鉄道インフラへの攻撃は軍事的な影響だけでなく、商業貨物輸送を妨げることで経済的損失ももたらしており、ウクライナの戦略打撃作戦全体の方針にも沿っている。

数はもっと限られるものの、ウクライナはロシア国内にある兵站上重要な橋もいくつか攻撃している。ウクライナ軍は7月上旬、ロシア西部ベルゴロド州のシェラエボ(前線から約25km)とウラーゾボ(同約20m)の近くにそれぞれ架かる道路橋を破壊した

橋の破壊がもたらすより広範な影響

ロシアとウクライナの戦線はこの1年、ウクライナ軍が多層的な防御体制を構築したことで、おおむね膠着した状態が続いている。ロシア軍は当初、こうした防御線の突破を試みたものの、ドローンを活用したウクライナ軍の「キルゾーン(撃破地帯)」に阻まれた。ロシア軍は対応して戦術を転換し、少人数のチームで浸透して重要地形を奪い、じわじわと前進を図る戦法にシフトしている。

一方、ウクライナはドローンによるキルゾーンを前線の後方へさらに深く拡大することに注力し、防御の及ぶ範囲を実質的に広げている。橋に対する攻撃の増加は、双方ともこのような作戦様式を近い将来に変更するのは想定していないことを示唆する。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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