欧州

2026.07.28 07:00

橋を破壊するロ・ウクライナ両軍、膠着長期化を想定か 大規模な機動・突破はますます困難に

ロシア占領下のウクライナ南部クリミア半島ロズドリネ近くで、ウクライナ軍の攻撃を受けた橋。ウクライナ特殊作戦軍がソーシャルメディアに投稿した動画から

さらに、残された経路は以前よりも予測しやすくなるため、ドローン(無人機)や長射程火力は、数が少なくなったチョークポイント(隘路)に攻撃をさらに集中できるようになる。消耗戦では、こうした影響が積み重なっていくことで、戦闘作戦を維持するためのコストがだんだんとかさんでいく。

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ロシアによるウクライナ支配地域への橋梁攻撃

ロシアは戦略打撃作戦の一環としてウクライナのインフラを一貫して攻撃目標にしてきたが、橋は頻繁に狙われる目標ではなかった。だが、次第に橋はロシア軍にとって重要度の高い目標になってきており、現在はロシア国防省が日々発表している戦果報告にもたびたび登場するようになっている。

ロシア軍第10戦車連隊の強襲分遣隊副隊長のインタビューからも、ロシア軍が橋への攻撃を重視していることがうかがえる。副隊長は東部戦線の要衝ドネツク州コスチャンティニウカを攻略するための戦略に関連し、ウクライナ側の「橋を崩壊させ、補給を寸断しています」と語っている。具体的にどの橋を攻撃したのかや、どのように破壊したのかについては明らかにしなかったものの、ロシア側が市周辺での浸透戦術の一環で複数の橋を破壊したことを示唆している。ウクライナ側がコスチャンティニウカを保持するために必要とする補給の流れを遮断しようとしているとみられる。

ロシア国防省の発表によれば、ロシア軍はほかの方面でもウクライナの橋をドローンや滑空爆弾で攻撃している。ロシア国防省は6月下旬、ウクライナ北部スーミ州でウクライナ軍の兵站の妨害を目的にFAB-500型滑空爆弾で道路橋を破壊した様子とする映像を公開した。これより前には南部ヘルソン州でも、ウクライナ側の重要な兵站経路と特定した橋を同様の滑空爆弾で破壊したと報告している。ロシア軍による橋梁攻撃はほかにも、オープンソース(公開情報)に基づく報告やソーシャルメディアへの投稿を通じていくつか記録されている

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ウクライナによるロシア支配地域への橋梁攻撃

過去1カ月ほどの間、ウクライナ軍もロシア占領下の地域にある橋への攻撃を拡大している。米国のシンクタンクである戦争研究所(ISW)によると、ウクライナ軍は最近、占領下クリミア半島の周縁に位置するチョンハル道路橋、ヘニーチェシク道路橋、ミルネ付近の橋、スタウキー道路橋、アルミャンシク道路橋を相次いで攻撃した。これらの渡河地点はクリミアとロシア占領下のヘルソン州とザポリージャ州の地域を結び、ウクライナ南部に展開するロシア軍を支える主要な道路補給網を形成している。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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