言語の習得も外国人居住者にとって大きな課題となっている。回答者の半数以上が、ドイツに移住する前の最大の懸念事項は言語の壁だったとしており(世界平均は32%)、62%がドイツ語の習得は困難だと感じていた(世界平均は40%)。これが、定住のしやすさ(28位)につながっている可能性がある。実際、ドイツは「自国のような居心地の良さ」や「現地の社会への適応」の面でも30位にとどまっている。多くの外国人居住者は地元住民を友好的とは感じておらず、この項目を肯定的に評価している割合はわずか43%にとどまり、世界平均の63%を20ポイント下回った。また、57%が地元住民と友達になるのは難しいと感じていた(世界平均は40%)。
一方、仕事に関しては多少明るい兆しが見られるものの、特筆すべき魅力とは言えない。外国人居住者の3分の1以上が仕事を理由にドイツに移住しており、外国人の労働環境(19位)は快適な労働時間(10位)に支えられているようだ。同国のフルタイム従業員の平均労働時間は週40.4時間で、世界平均の42.2時間より短い。こうした恵まれた労働環境があるにもかかわらず、ドイツでの生活に満足している外国人居住者はわずか60%(世界平均は70%)で、幸福度も29位にとどまっている。
経済面の評価に苦しむトルコ
トルコは29位で、ランキングの下から数えて3番目となり、外国人の労働環境の項目では世界最悪の結果を残した。この項目の4つの副項目のうち、給与と雇用安定性、仕事と余暇、職場文化と満足度の3つで最下位となった。トルコの最大の課題は経済状況(31位)で、外国人居住者の61%がこの項目を否定的に評価した(世界平均は20%)。 労働時間に対する満足度も調査対象国の中で最も低く、現地の労働文化が柔軟性を後押ししていると感じる人はわずか20%にとどまった(世界平均は56%)。同国の経済状況は厳しく、年収が1万2000ドル(約200万円)に満たない回答者の割合は約3分の1(34%)に上った(世界平均は15%)。
生活の質は27位で、安全と治安の副項目(29位)が不安を増幅させている。自分の意見を表現できる自由度が最下位だったほか、政治的安定性も30位で、これを肯定的に捉えていた割合はわずか30%だった(世界平均は58%)。オンラインサービスに関する評価も、トルコは最下位となっている。ドイツと同様、言語の壁は高く、移住前の大きな懸念事項として挙げた外国人居住者は52%に上った(世界平均は32%)。
定住のしやすさは18位で、特に気候(8位)が好評を得ており、多少の安心材料となっている。だが、現地での生活に満足している外国人居住者は58%にとどまり(世界平均は70%)、14%が1年以内に出国する予定だと回答した(世界平均は9%)。一方、トルコに永住したいと考えている外国人居住者はわずか13%にとどまった(世界平均は27%)。
2026年版「外国人が暮らしやすい国」ランキング 下位10カ国
22位 スイス
23位 オーストリア
24位 イタリア
25位 チェコ
26位 スウェーデン
27位 カナダ
28位 英国
29位 トルコ
30位 ドイツ
31位 ノルウェー


