例えばAIコンサルティングにおいて、ホスピタリティ(ホテル・観光)業界やプロジェクトマネジメントなどの経歴を活かして、その分野の企業クライアントにサービスを提供できるにもかかわらず、なぜ汎用的なサービスを提供するのだろうか。業界知識を活かせば、それを競争優位性としてより高いサービス料を設定したり、クライアントにとってより大きな価値を創出したりすることが可能になる。なぜなら、彼らが抱える規制やプロセスに関する懸念を理解しているからだ。
Freelancer.comの調査結果について、同プラットフォームを運営するFreelancerのマット・バリーCEOは次のように述べている。
「Freelancer.com上で、完全に自動化によって消滅した職種は一つも目にしていない。デザイナーのアウトプットは5倍になり、開発者のデバッグ時間はかつてのわずか数分の一に短縮されている。しかし、それがすべてだと言えば不誠実になるだろう」
バリーはさらに続ける。「真の破壊が起きるのは、判断やクライアントとの実際の対話を必要としない、極めて反復的で並列的な業務においてだ。パニックを煽るヘッドラインは、この2つを混同している。歴史を振り返れば、純雇用の数は増えるものだ。織機や表計算ソフトが登場したときもそうだった。しかし、これはロボットが全員の仕事を奪いに来るという証拠にはならない」
ここで、読者の皆様に問いかけたい。
あなたはどこで、どのようにして真の価値を提供しているだろうか。
現在フリーランスとして仕事をしているなら、自分自身に問いかけてみてほしい。
・自分はAIを活用したサービスやAIネイティブなサービスを明示的にアピールできているか?
・自分の強みは何か? 自分がもたらすことのできる、独自のドメイン知識は何か?
・人間ならではの無形の価値(人間関係の構築、批判的思考、判断力)を最大限に活かし、それをAIのスピードと組み合わせて、より高品質な成果物を生み出せているだろうか?


