経営・戦略

2026.08.22 10:30

元Number編集長が聞く日本ハム「Fビレッジ」急成長の理由「現状維持こそリスク」

敷地面積約32ヘクタールを誇る「北海道ボールパークFビレッジ」の俯瞰図。球場を「城」、周辺エリアを「城下町」に見立てた広大な街づくりが今も進化を続けている。(C)H.N.F.

「開業時を小学校1年生だったとしたら、今はまだ小学4年生」と前沢は笑う。球場の完成度はおよそ90%、周辺エリアは30%ほどだという。

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「スピード感は想定通り。遅くも早くもないです」と話す前沢は、事業の今後をこう語る。

「この会社の天井が変に低く収まらないようにするためにはどうするか。キャップをしない経営、企業価値をどうやって上げていくのか。そこに向かって、邁進し続けていかないといけないと思っています。

本当にやるべきこと、やりたいことは何か? 目指すものに妥協した瞬間、すべてが瓦解してしまうと思うんです。何のためにこの会社で働いて、何のために生きているのか、わからなくなってしまう。だから我々も行けるか行けないか、ギリギリのところを目指していこうと思っています」

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執筆者の目▷Fビレッジは、北海道民のみならず、日本各地から多くの人々が詰めかける観光スポットに発展。経済活性化や周辺の不動産価値上昇などの効果の他、雇用の増加や生活基盤の整備などによって、北広島市の人口減少トレンドを反転させる社会的価値も生み出しているという。だからこそ、スタジアム建設計画をもつ全国の自治体から、野球という競技の枠を超えた注目を集める存在となっている。

宇賀康之◎1971年生まれ。早稲田大学卒。95年、文藝春秋に入社し、スポーツ総合雑誌「Sports Graphic Number」 編集部に。「週刊文春」「文藝春秋」編集部を経て、2018年「Number」編集長に就任。イチロー引退、東京五輪、将棋などを特集する。その後、ノンフィクション出版部部長として書籍やムックを編集。26年4月に独立し、ライター、編集者として活動中。

文=宇賀康之 写真=能仁広之

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