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2026.07.27 13:06

契約締結はゴールではない――コミュニティバンクのテック導入が失敗する本当の理由

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私が関わる銀行の大半は、信用リスクの引き受けや顧客関係の管理といった従来型の業務に長けている。金利サイクルや規制変更の急激な揺り戻しも乗り越えてきた。だが、ほぼ例外なく苦戦しているのが、私が経営陣や取締役会と何度も交わしてきた次のような会話である。「なぜこのテクノロジーに投資し、無事に導入したのに、利用率が1桁台まで落ち込むのを見ているだけになってしまったのか」

信じがたいかもしれないが、問題が間違ったベンダー選びにあることはめったにない。以前にも述べたように、銀行はしばしば契約締結をゴールと見なし、本格展開に向けた本当の重労働の始まりだとは捉えない。経営陣は、本格導入後も試験導入を持続可能にするために必要な上流工程の作業を軽視する。その結果、現場従業員が慣れ親しんだ回避策に戻り、約束された投資対効果(ROI)は実現せず、その提携は誰もが忘れたいコストになってしまうことに驚くのである。

これは規律の問題であり、幸いなことに解決策がある。

事例研究:意義あるテック提携を実現した銀行

テネシー州に、この問題を見抜いた銀行家がいる。彼の銀行は、多くのコミュニティバンクを悩ませるレガシーな基幹勘定系システムの制約を同じように抱えていた。オンボーディングの遅さ、限られた提携対応力、ベンダーを評価する明確なガバナンス構造の欠如である。だが、意図的に設計した新たな仕組みの下で、同銀行は1年以内に20件を超える意義あるテック提携を展開した。これには、ベンダー選定前に実施する診断作業、初期段階で明確に割り当てられた責任者、そして試験導入前に確定した測定基準が必要だった。

その銀行家は、リテール、法人、デジタル、コンプライアンス、業務運営の各部門から代表者を集めたイノベーション委員会を設置した。彼らの役割は、銀行の戦略に合致し、定義済みの事業課題を解決し、特定の機能部門の待ち行列で滞ることなく組織内を進められる提携を選別することだった。

ほとんどの銀行がこのように動かない理由は、文化にある。融資判断では、少数の重要な判断に対して忍耐と深い分析が評価される。テクノロジーの判断に必要なのは、その逆である。多数の小さな賭けに対する反復の速さ、迅速なフィードバックループ、そして明確な個人の説明責任だ。融資委員会と同じやり方でテクノロジー戦略を進める銀行は、融資委員会と同じ結果を生む。つまり、遅く、合意形成に偏り、ほとんど何もしないのと見分けがつかない結果である。

高くつくテック失敗を避けるための5段階プロセス

テクノロジーを拡張できる銀行と、棚ざらしソフトウェア(導入されたまま使われないソフトウェア)を積み上げるだけの銀行を分ける仕組みは次の通りだ。

ステップ1:買う前に診断する。

実際のワークフローを歩いてみることだ。どこで時間が失われているのか、どこで顧客が離脱しているのか、どこで従業員が手作業の回避策を作っているのかを特定する。壊れたプロセスの上に新しいテクノロジーを重ねる前に、内部で直せるものを直すべきだ。

銀行家の友人は、彼のチームが預金プラットフォームの評価に6カ月を費やした後、初めて第一線の従業員にオンボーディングの実態を尋ねたと話してくれた。そこで判明した中核的な問題は、誰も疑問を持たない承認プロセスだった。昔から存在していたからである。まずそれを直すべきだ。

ステップ2:責任者を割り当てる。

これは私が頻繁に強調する重要なステップである。その取り組みに名前が結びつき、成果が人事評価に紐づく人物を1人見つける。組織図を確認しなければその人物の名前を挙げられないなら、そのプロジェクトは停滞する。

ステップ3:小さく、速く試験導入する。

短い期間、限定された範囲、明確な実施・中止の判断ゲートを目指す。範囲が無限定の18カ月に及ぶ試験導入は、実際には調達プロセスがゆっくり進んでいるだけの姿である。楽観ではなく証拠に基づいて判断できるよう、十分に速く、十分に低コストで学ぶ必要がある。

ステップ4:重要なものを測定する。

試験導入の開始前に、2つか3つの重要業績評価指標(KPI)を選ぶ。利用率、サイクルタイムの短縮、不正検知、1取引当たりコストなどである。指標には事前にコミットしておくべきだ。そうすれば、組織が後になって成功基準を書き換えることはできない。成果が出ないプロジェクトでは、それが起こりがちである。

ステップ5:拡張の前に業務運用に組み込む。

ここで大半のプログラムが崩れる。導入チームが去った後、日々の運用は誰が担当するのか。第一線のスタッフを訓練するのは誰か。例外処理に対応するのは誰か。システムが予期しない動作をしたとして問い合わせてくるユーザーを支援するのは誰か。

これらの問いに答えられないなら、能力を構築したことにはならない。誰かが維持管理されていないことに気づくまで、本番環境で劣化していくソフトウェアを買っただけである。

私が話す経営幹部は、この点を頭では理解している。知っていることと実行していることを分ける診断の問いはシンプルだ。今四半期における最も重要なテック施策を3つ挙げ、それぞれの責任者、測定可能な成功指標、そして銀行が成功したかどうかを判断する日付を示せるか。

これらの問いに答えられる銀行は、正しい運営システムを備えている。答えを探さなければならない銀行は、また別の投資が消えていくのを目にすることになる。

最後に

コミュニティバンクにかかる圧力は現実のものだ。処理能力の制約、顧客期待の高まり、レガシーインフラ、人材不足である。しかし、その圧力がテック提携の失敗理由ではない。むしろ、どのベンダーを選んでも持続可能にするための事前作業を、銀行が済ませていないことが原因である。

処方箋は、より良い上流工程の作業である。より明確な課題。より厳格な責任分担。より小さな試験導入。誠実な測定。そして、拡張する前に業務運用へ組み込む意思である。

これを実行している金融機関は、単に順序についてより規律正しいだけなのだ。

forbes.com 原文

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