それと同じ現象が、このAIでも見られた。「マゼンタ色の柱を見て」という指示の正解を「緑色のポールの近くにいて」に入れ替えた。またその逆も行った。すると最初は指示どおり正解を出したが、学習が進むにつれ成績が低下し、やがて例外への対処を学び、再び成績が上向いた。
「ロボットが、例外への対処において、子どものような変化を示したことは、私たちにとってまったくの予想外でした。なぜなら、モデルには過剰な一般化や例外処理を具体的に扱う要素は何もなく、それにもかかわらずロボットがこうした能力を独自に習得したように見えたからです」と、OIST認知脳ロボティクス研究ユニットの博士課程学生、セオドア・ティンカー氏は話している。
こうした、人間くさいPV-RNNを用いることで、子どもの言語習得の一端が見えてきた。それにしても、好奇心を満たそうと遊んでみたり、教えてもいない過剰な一般化や例外への対処を見せるなど、AIの進化には驚かされる。
出典:沖縄科学技術大学院大学 言語習得の謎に迫る―AIに「好奇心」を与えたら、子どものように学び始めた


