Spending Tracker
トップの評価を得たのは、金融資産関連アプリを多く手掛けているMH Rileyが提供するSpending Tracker。このアプリはスモールビジネスの経営者が、毎月の出費をシンプルかつ直感的に記帳できるサービスを提供し、支出を視覚的にとらえやすい。ただし、より大きく複雑な組織には、ビジネスに特化したファイナンスアプリの方が合っているだろう。
Square Cash
コンタクトリストにある友人間でお金のやり取りや支払いの督促をできるSquareは、スモールビジネス、ネットショップなど遠隔地販売者、フリーランサーにお勧めだ。取引が頻繁な相手とは、このアプリを通じて手軽に送金できる。
Concur
Concurはビジネス上の経費を簡単かつきちんと整理保存するのにうってつけのアプリだ。航空券、ホテルの宿泊代からビジネスランチ、レンタカーまで全てを一括記録でき、アカウントからの支払いも可能。経費精算で使用することの多い会社員にとっても便利なアプリだろう。
Western Union Send Money
Western Unionが提供する送金アプリで、送金範囲は銀行、個人、企業など世界の50万機関をカバーしている。
Pay Pal
eBayで2002年から決済手段として使われるなど、老舗のネット決済ツール。その安全性の高い決済プラットホームはモバイルアプリにも引き継がれている。
ARCはユーザーの嗜好の調査からいくつかの傾向を見つけた。まず、銀行がリリースしたアプリは複雑で使い勝手が悪く、評価が低い。Applauseでマーケティング戦略を統括するマット・ジョンソンは「例えば人気上位に入っている信用情報をチェックできるアプリCredit Karmaは、ウェブやモバイルを優先したサービス構築を行っている。これが時代の求めるサービスであり、大銀行がこういった技術革新の波に乗るのは簡単ではない」と指摘する。
また、アンドロイドよりiOSで評価の高いアプリも数多く存在する。ジョンソンは「アンドロイドでサービスを構築する場合、20の端末メーカーに対応しなければならない。一方でiOSのメーカーは一社しかない。この違いは操作性の差につながっている」と解説した。