気候・環境

2026.07.25 17:03

相次ぐ火災と熱波が示す、「地球温暖化」と呼ばれる理由

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1986年、地球温暖化や気候変動という言葉を大半の人が耳にするずっと前のことだ。私は新たな上司がいるNASAゴダード宇宙科学研究所のオフィスを訪ね、私たちは何をしているのかと尋ねた。私はその数週間前、若手の科学プログラマーとして採用されたばかりだった。ようやく物事の基本がつかめてきたところで、どのような科学に取り組んでいるのかを知りたかったのである。

「私たちは地球が温暖化しつつあるのではないかと考えている」と彼女は言った。「そのシグナルを探しているのです」

それから彼女は、もしそのシグナルが見つかった場合、つまり化石燃料によって地球が本当に温暖化しているとすれば、未来がどのような姿になるのかを説明した。その後、私は気持ちを落ち着かせるため、長い散歩に出なければならなかった。

それは40年前のことだった。結局、その日の午後に彼女が語ったことは、ほぼすべて現実になった。いま欧州と米国が過酷な「ヒートドーム」に次々と見舞われ、制御不能な森林火災によって米北東部の広い範囲で空気が健康に悪い状態になっているなか、何が起きているのかを立ち止まって考えるにはよい機会である。

40年前の時点で、科学はすでに、化石燃料の大規模利用によって太陽エネルギーが十分に閉じ込められ、地球の気候状態を変化させ始める可能性を認識していた。だから、これを気候変動と呼ぶ人たちがいたのである。大気中に新たに増えた二酸化炭素によって閉じ込められたその熱は、平均すれば地球の気温を上昇させる。だから、これを地球温暖化と呼ぶ人たちもいた。こうした変化によって予測されていた影響には、想像の通り、長期化するヒートドームや森林火災の増加が含まれていた。

つまり、私たちはこれが起きることを知っていた。長い間、知っていたのである。私たちが知らなかったのは、それがどのように感じられるのかということだった。いま大きく違うのはそこだ。長年、地球温暖化はグラフ上の上向きの線であり、抽象的な概念だった。だがそれが本格的に始まりたいま、私たちは喉にからむ煙としてそれを感じることができる。真昼の赤い空としてそれを見ることができる。ヒートドームによって引き起こされた激しい嵐のために、数千便の航空便が欠航する事態として耐えなければならない。

私たちがいま向かっているのは、そういう場所である。この夏に私たちが目にしているものは、地球温暖化の特報映像のようなものだ。年を追うごとに私たちは本予告編へと進み、そして今日の子どもたちがすっかり大人になるころには、本編を見ることになる。未来を予測することはできないが、かなりの確信をもって言えることがある。それはコメディにはならないということだ。

forbes.com 原文

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