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2026.07.29 07:30

ネットフリックスが成功の基準を「変更」する理由、株価再落下の懸念と新指標

davide bonaldo - stock.adobe.com

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ネットフリックスの株式を保有しているなら、今年が厳しい1年であることはすでに実感しているだろう。株価は過去12カ月で44%下落した。市場全体が上昇するなかでの下げであり、株主にとってはつらい道のりだった。市場が相当な警戒感を織り込んでいることは明らかだ。問題は、市場が警戒すべき点を正しく捉えているかどうかである。

ネットフリックスが現在抱える最大のリスクは、競争や巨額のコンテンツ費用にとどまらない。いわば「透明性の危機」だ。かつてのわかりやすい成長ストーリーが勢いを失うにつれ、それに代わって、より複雑で見通しにくいストーリーが語られ始めている。明確でポジティブなシグナルがますます得にくくなっている、まさにそのタイミングで、投資家は「信じること」を求められているのだ。

成長の減速に重なる新たなストーリー

最もわかりやすい問題は、成長の減速だ。長年の力強い成長を経て、ネットフリックスの売上高には成熟の兆しが見え始めている。直近四半期の売上高は前年同期比13.4%増と、ここ数四半期で最も低い伸びにとどまった。しかも、急回復は見込めそうにない。経営陣が示した次四半期のガイダンス(業績見通し)は、12.0%前後の増収を示唆している。決算説明会ではアナリストがこの減速について直接質問しており、市場がこの傾向を注視していることがうかがえる。

これが重要なのは、増収ペースの鈍化が、株価のバリュエーションを支える利益成長に直接の圧力をかけるからだ。株価収益率(PER)は21.0倍と過去の高水準に比べれば低下したものの、それでも将来の成長への信頼が前提になっている。この減速が常態化すれば、すでに下げた現在の水準からでも、株価はさらに売り込まれかねない。投資の前提そのものが、同社の言う「健全な売上高と利益の成長」を維持できるかどうかにかかっている。

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翻訳=酒匂寛

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