リーダーシップ

2026.07.25 08:23

アレクサンドロス、アウレリウス、FDR――偉大な3人のリーダーがCEOに教えること

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私は常に、最良の情報源は直接の経験だと考えてきた。本当に学ぶには、挑戦し、失敗し、過ちを犯す必要がある。ただし、そこには厄介な点がある。失敗が自分自身のものである場合、私たちの学習速度は、自尊心を守るためにしばしば低下する。一方で、他者の失敗を分析すれば、教訓を素直に吸収しやすい。

だからこそ、私は伝記に引かれる。伝記は起業家としての私を形づくり、私のプロダクトのビジョンを与えてくれた。他者の人生を研究することで、私たちは時間の制約を回避し、個人的な代償を払うことなく、何十年分もの重大な局面におけるリーダーシップの教訓を得ることができる。

以下では、私が事業を運営するうえで助けとなり、他の人々にも同じように役立つ3つの教訓を紹介したい。

アレクサンドロス大王:自らロールモデルとなる

古代ギリシャのマケドニア王国の国王であるアレクサンドロス大王は、一度も戦いに負けなかったことで有名だ。彼の勝利には多くの要因が寄与しているが、私にとって特に際立っている戦術は、アレクサンドロスが部下たちと共に戦ったことだ。王でありながら、彼は常に最前線で軍を率いていたと伝えられている。

ゲドロシア砂漠を行軍していたとき、軍が疲弊し、脱水状態に陥る中、アレクサンドロスは兵士たちのすぐそばを歩いていた。ローマの著述家クイントゥス・クルティウス・ルフスによる記述の再話によれば、2人の斥候が、激しい渇きに苦しむ隊列内の息子たちのために持ち帰っていた水を、アレクサンドロスに差し出した。水が誰のためのものかを知ると、彼は杯を返し、こう述べた。「私だけが飲むことには耐えられないし、これほど少ないものを全員と分かち合うこともできない。すぐに行き、息子たちのために持ってきたものを渡しなさい」。アレクサンドロスは、苦難を共にし、連帯を示すこの深い行為が、兵士たちに一体感を与え、前進する意欲をもたらすことを理解していたのだと私は考えている。

この教訓を現代のビジネスにそのまま文字通り適用することはできないかもしれないが、この話の教訓は、必要なときにその場にいること、つまり課題が生じたときに部下と共に「戦う」準備ができていることだ。

「全員が現場に関わる(All hands, hands on)」は、重要なリーダーシップの原則だ。ホリデーシーズン後の大きな商機であるマーケティング期間「Q5」により業務量がピークに達するとき、私はできるだけチームの近くにいたいと考えている。私には30人のマーケティングチームがあるが、彼らのすぐそばにいるように努めている。自分がやらないようなことをチームに決して要求しないということを、メンバーに理解してもらうことだ。私の経験上、これがチームのモチベーションを高め、より良い成果を目指すことにつながる。

マルクス・アウレリウス:他者から学ぶ

リーダーが『自省録』におけるストア派の教訓から引き出せるものは、プレッシャーの下で冷静さを保つこと、変化を受け入れること、自己規律を実践することなど、数多くある。しかし、私が最も感銘を受けたのは、アウレリウス自身が学んだすべての人々に感謝を捧げている、まさにその最初の章だ。

アウレリウスを後押しし、彼に挑戦し、成功への別の道を示してくれた偉大な先人たちに対するこの感謝の宣言は、非常に過小評価されている教訓だと私は考えている。なぜなら、結局のところ、私たちは身を置く環境や周囲の人々によって形成されるからだ。アポロニウスのようなメンターがいなければ、アウレリウスは権力を軽やかに扱うことも、疫病や悲しみの中で挫けずにいることもできなかったかもしれない。また、ウェルスやマクシムスがいなければ、自分の王座を奪おうとした者を許すこともなかったかもしれない。

同様に、これまでに会った中で最も聡明な人々、つまり私の考え方に挑戦し、私を成長させ、人生や仕事において「そこそこで十分」と決して満足しないよう後押ししてくれた人々でいっぱいの部屋に、私が常に足を踏み入れていなければ、起業家にはなれなかっただろう。多くのことを間近で見ることで、自身のビジネスを構築する上での近道を見つけ、さもなければ痛い目を見て学ぶことになったであろう過ちを回避することができる。

フランクリン・D・ルーズベルト:チームと対話する

フランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)は、国が世界大恐慌という存亡の危機的パニックに陥っていた時に大統領に就任した。失業率が25%近くまで上昇する中、市民は銀行から預金を引き出し、銀行は資金が底をついて閉鎖に追い込まれた。しかし、ルーズベルトはわずか8日間で事態を好転させた。

3月12日、彼はホワイトハウスの地下から、のちに「炉辺談話」と呼ばれることになるラジオ演説の放送を開始し、状況を説明した。公の場での演説を演劇的な大演説として扱った指導者たちとは異なり、彼は冷静に、明確かつ透明性があり、共感を持って人々に語りかけた。FDRは、銀行業務の仕組みと、人々が預けるお金が国の経済にとって重要な一部である理由を、分かりやすい言葉で説明した。最初の放送の翌日に銀行が営業を再開したとき、人々は資金を引き出す代わりに、さらに預金をするためにやってきたのだ。

キャリアの初期において、私はコミュニケーションにそれほど注意を払っていなかった。なぜチームメンバー全員が、財務状況の詳細を知る必要があるのだろうか? 「彼らには自分たちのKPIがあるのだから」と考えていた。しかし、それは間違いだった。ビジネスの現状や次の四半期の方向性についてオープンに話し、すべてのチームメンバーをこの対話に巻き込むことは、ビジネスを変革させ得る。個々の貢献者から経営幹部に至るまで、方向性を一致させ、信頼を築き、あらゆる面で行動を促すために、コミュニケーションは極めて重要である。

過去を振り返り、学ぶ

私たちは今、かつてない技術的成長と世界的な政治的混乱の時代に生きており、今後どれほどの課題が待ち受けているか分からない。それでも、滅亡した帝国や危機、そして過去の世代がそれらにどう対処したかを振り返ることで、次に何が起こるかに備えるために学べることが多くある。

「興亡を繰り返した帝国の移り変わりとともに過去を振り返れば、未来もまた予見できる」
──マルクス・アウレリウス『自省録

実際、歴史は繰り返す。そしてその循環性は、私たちが考えがちな以上に、現代の思考に多くを教えてくれる。この3人のリーダーの文脈、経験、物語は、私たちが日々直面するものとは異なるかもしれない。だが、それは彼らのレジリエンスを称賛し、そこから学ぶことができないという意味ではない。

最高の教師は時間であり、幸いなことに、私たちにはそれが歴史の記録として残されている。

(forbes.com 原文

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