2026.07.25 13:00

夏の旅行のチャンス到来か 航空運賃上昇も、人気観光地で宿泊料金が下落

イタリア北西部リグリア海岸に位置する景勝地リオマッジョーレ(Adobe Stock)

イタリア北西部リグリア海岸に位置する景勝地リオマッジョーレ(Adobe Stock)

長年にわたる旅行費用の高騰に加え、航空券や高速道路料金の値上げを経て、旅行者はついに費用の面で一息つける時が来た。それは宿泊料金だ。

大手宿泊予約サイト、ホテルズドットコムの「2026年ホテル価格指数」によると、米国のマウイ島やラスベガスからイタリアのリグリア海岸、ベトナムのハノイまで、人気の旅行先で宿泊料金が下落していることが明らかになった。同時に、旅行者は方法や時期を選んで戦略的にホテルを予約するようになっており、出発直前まで予約を待つことで大幅な節約が可能になることに気づいている人も多い。

ホテルズドットコムの予約データやアプリ利用動向、そして世界中の1万1000人の旅行者への聞き取り調査に基づいた同社の年次報告書は、これまで以上に価格重視の旅行者の姿を描き出している。

今年の宿泊料金の下落幅が最も大きい旅行先の1つは、イタリア北西部リグリア海岸に位置する町、アラッシオだ。平均宿泊料金は前年比で31%下落している。ドイツでは、東部ライプチヒの宿泊料金が25%下落しており、ベトナムの首都ハノイへ向かう旅行者は昨年より22%安くなる見込みだ。そのほか、2桁の下落率を記録している旅行先には、英南部ボーンマス(16%減)、英北部ダンディー(15%減)、米領バージン諸島セントクロイ島(15%減)、アルゼンチン西部メンドサ(14%減)、仏南部マントン(14%減)、スペイン南部カディス(13%減)などが挙げられる。

米国では、ハワイ州マウイ島ラハイナの下落幅が最大で、宿泊料金は27%下がっている。そのほか、バーモント州バーリントン(13%減)、サウスカロライナ州ノースマートルビーチ(10%減)、ネバダ州ラスベガス(10%減)、 モンタナ州ボーズマン(9%減)、ユタ州パークシティー(8%減)、フロリダ州シエスタキー(8%減)、カリフォルニア州ハンティントンビーチ(8%減)、ニューヨーク州シラキュース(8%減)でも宿泊料金が軒並み下落している。

ホテルを「賢く」予約するようになった旅行者

旅行費用の相場が依然として予測不可能な状況にあるため、旅行者は「今すぐ予約」ボタンを押す前に、テクノロジーを活用して格安なプランを探す傾向が強まっている。

ホテルズドットコムによると、同サイトでは予算フィルターの利用が1800%伸びており、計画のかなり早い段階で、旅行者が手頃な価格を基準に目的地やホテルを選別していることがうかがえる。ロイヤルティー特典も予約を決定する上で大きな役割を果たしている。特典関連のフィルターを使った検索は820%増加し、旅行者は付加価値のある特典にも注目するようになっている。オールインクルーシブ型宿泊施設(訳注:食事や設備利用などの料金が含まれる宿泊施設)への関心が50%上昇しているほか、朝食込みのホテルを選択する旅行者も増加傾向にある。

ホテルズドットコムで広報責任者を務めるメラニー・フィッシュは次のように説明する。「この夏の旅行価格の変動が激化する中、燃料費が話題の中心となっているが、旅行者が実際に費用を調整しているのは宿泊料金の部分だ。旅行者は経済的な圧力を感じているかもしれないが、同時に賢く行動するようにもなっている。直前予約や日曜からの滞在、あるいは5つ星ホテルの費用効率が高い米国以外の地域を検討することで、最大23%の節約を実現している旅行者もいる」

次ページ > ホテル予約の最適なタイミングは?

翻訳・編集=安藤清香

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事