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2026.07.24 17:22

世界のテクノロジーの使い方を変えようとするスタートアップ

stock.adobe.com

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人工知能(AI)革命が本格化している。しかし、現時点ではそれは専らソフトウェアの革命にすぎない。Aina(アイナ)の創業者であるアプールヴ・シャンカール(Apoorv Shankar)は、それを変えたいと考えている。このインドと米国に拠点を置くスタートアップは本日、AIの世界に必要なハードウェアを開発するために550万ドル(約8億9900万円)の資金を調達したと発表した。シャンカールは、AinaのイノベーションがiPhoneの登場と同じくらい画期的で、世界を変革するものになり得ると考えている。

シャンカールは物心ついたときからハードウェアに魅了されており、過去10年間の大半を、現在何百万人もの消費者が着用しているヘルス&ウェルネスリングを手がける企業、Ultrahuman(ウルトラヒューマン)で過ごした。現在、彼はさらに大きな目標に目を向けている。「現在のスマートフォンやコンピュータの使い方に特化して設計された、新しいインターフェースが必要だ」と彼は言う。「それが私たちの目指していることだ」

理屈の上では、Ainaの主張は完全に理にかなっている。一方でAIやAIエージェントは、人々のテクノロジーとの関わり方を変えつつある。私たちは常にデバイスやタブレットに対して、複数の手順から成る複雑なタスクを、複数のソフトウェアアプリケーションをまたいで一度に実行するよう求めている。しかしその一方で、私たちはそうしたやりとりを、キーボードやマウス、タッチスクリーンといった従来型のインターフェースを通じて依然として管理している。例えばオンライン会議に参加するには、複数のウィンドウをいくつもクリックする必要があり、タクシーを呼ぶにはアプリを開き、目的地を入力してから予約手続きを進めなければならない。

シャンカールは、もっと良い方法があるはずだと考えている。AinaはすでにDune(デューン)を開発している。Duneはわずか3つのキーで構成される小型デバイスで、ユーザーが使用しているソフトウェアと連携し、はるかにシンプルなインターフェースを介して一般的な命令へのアクセスを提供するものだ。そして同社は今回、その基盤の上に構築を進めるために必要な資金を手にした。私たち全員のテクノロジーの使い方を根本的に変え得る、さらにスマートなハードウェアを開発するためである。

とはいえ、この構想を実現するのは至難の業だろう。コンピュータのキーボードのように普遍的な存在を再設計するのは非常に困難であり、シンプルでありながら世界中の何百万人もの人々にテクノロジーの使い方を変えるよう説得できるほど洗練されたものを生み出すのは、さらに難しい。

さらに、競合の存在も懸念材料だ。AI業界の巨人の多くも、ハードウェア市場を覆そうとする野心を抱いている。例えば、OpenAI(オープンAI)はiPhoneのデザイナーであるジョニー・アイブ(Jonny Ive)を起用し、AIを管理するための新世代のハードウェア開発を進めている。今月初め、同社は音声モデルの最新世代である「GPT-Live」をローンチした。同社のアティ・エレティ(Atty Eleti)は記者団に対し、「長期的には、これにより音声をコンピューティングの主要なインターフェースとして使用し、ますます複雑化し、長時間に及ぶエージェント型の作業を管理できるようになると考えている」と語った。

それでも、シャンカールは競合を気にしていないと公言し、インターフェース競争を勝ち抜くハードウェア開発の挑戦に意欲を見せている。「それらの競合と同じリーグに私たちを位置づける可能性のあるものを構築する機会を得られたことに、興奮している」と彼は語る。「うまくやれば、我々は伝説になれる」

結果は時が経てばわかるだろう。Ainaは、今年のラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で3つの実験的インターフェースを発表し、その直後にDuneを公開した。現在は次の新製品発売に向けたウェイトリストへの登録を受け付けており、年内にはパイロットプログラムを開始する予定だ。シャンカールは、この新しいインターフェースがどのようなものになるかについては口を閉ざしているが、同社がDuneで先駆けて取り組んだ「コンテキスト(文脈)ベース」のアプローチをさらに発展させたものになることだけは明かしている。

「現在のインターフェースはすべての選択肢を目の前に提示し、何が必要かをユーザーに判断させる。1日に何百ものタスクをこなす際、実際に行動する代わりにナビゲーションに費やされるすべての瞬間が、実質的な認知負荷として蓄積されていく」とシャンカールは主張する。「現在欠けているのは、人間の選択をより簡単に捉える方法と組み合わされた、このコンテキストを認識するレイヤーだ」

Ainaの投資家たちは、Duneがそれを成し遂げられると確信しているようだ。あるいは、同社がより大手の企業に売却できるほど魅力的なものを開発できると考えているのかもしれない。今回の資金調達により、同社はパイロットプログラムを立ち上げて軌道に乗せるための550万ドル(約8億9900万円)を確保し、すでにバンガロールのオフィスに小規模な生産設備を整えている。

この資金調達ラウンドはRedstart Labs(レッドスタート・ラボ)と360 ONEが主導し、MIXI Global Investments(ミクシィ・グローバル・インベストメンツ)、Antler(アントラー)、Blume Founders Fund(ブルーム・ファウンダーズ・ファンド)、および多数の個人投資家(エンジェル投資家)が参加した。

「私たちは、コンピュータは指示を与えれば実行する道具であるという前提を受け継いできたが、AIは静かにその境界線を消し去りつつある」と、Redstart Labsの投資家であるヴィボール・シャルマ(Vibhore Sharma)は語る。「極めて重要な問いの1つは、ソフトウェアが文脈を理解し始め、インターフェースが消滅したときに、その関係性がどのように変化するかということだ。そこからAinaのような新しいカテゴリーが生まれ、未来の一部がそこに隠されている」

360 ONEのベンチャーキャピタル部門責任者であるアビシェーク・ナグ(Abhishek Nag)は、次のように付け加える。「パンチカードからGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)、そしてスマートフォンにいたるまで、コンピューティングにおけるあらゆる飛躍は、常に新しいハードウェア・インターフェースを求めてきた。AIエージェントが、人々がコンピュータと対話する主要な方法になるにつれて、世界は私たちが実際にどのようにコンピューティングを行うかに合わせて構築された、新しい世代のインターフェースを再び必要としている」

forbes.com 原文

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